気の向くままに辿るIT/ICT/IoT
システム開発

Adobe Flash Player代替策/Linux版Firefox編

ホーム前へ次へ
古いパソコンの活用方法は?

Adobe Flash Player代替策/Linux版Firefox編

2021/03/15

 もし、Radiko再生などのスクリプトを探して、ここにたどり着いてしまった場合、Flashを使わないRadiko再生スクリプトを参照してみて下さい。

Adobe Flash Player代替策/Linux版Firefox編

[2017/11/26時点のFlash Player動向]

 そういえば、radikoは少なくとも1ヶ月以上前から?、Gyao!は、ここ最近、ようやく、HTML5対応したようでLinuxでもユーザーエージェントを変更する必要もなく、視聴可能となっています。

 Gyao!のSilverlight動画は未だ存在するのか含め、未確認。

[2017/08/24時点のFlash Player動向]

 ふとGyao!、radiko、らじるらじる、TVer、Yahoo!映像がFlashを卒業したかどうか確認してみたところ、Gyao!、radikoはまだまだFlash続行の模様、一方、いつからだったのか不明も、らじるらじるとTVerについては、HTML5+CSS3に対応済み、Yahoo!映像は微妙に対応済みの模様。

 らじるらじるのFAQには「Flashが必要になる場合があるかもしれない」と書いてありつつ、実際には、Flashも、User Agent書き換えアプリも入れていないLinuxのFirefoxから聴取できました。(地域によって対応が異なるとかないよね?)

 TVerは、局によって対応が異なる?共通のプラットフォームじゃない?のか、ざっと観たところテレビ東京とフジテレビ以外は、BSや地方局含め、Flashとユーザーエージェント書き換えアプリのない、Linuxからでも視聴できました。(フジは期間限定無料放送とかでアンケート云々などワンクッションあって面倒だったので実際のところ未確認。)

 Yahoo!映像では、エラー画面には「Flashのインストールが必要」と書いてある場合があるもユーザーエージェント書き換えで多少古いバージョンでもWindows/Chromeとすれば、FlashのないLinuxからでも視聴できました。(ただし、古いバージョンのChromeとしたまま、Google検索などにいくと古いよ!と怒られ、ユーザーエージェントをデフォルトに戻すなどしないと先に進めないので要注意。)

[2017/07/28時点のFlash Player動向]

 登場した当初は一斉を風靡したFlashもいよいよ2020年に配布・アップデート・サポートを終了する旨、Adobe社から事実上の発表がありましたね、MSのSilverlightもその前に終わるそうで。

 ここ最近、めっきりFlashメディアを視聴することもなくなりましたが、なぜか、頑なにこれらから切り替えてこなかった、いくつかのWEBサービスも近い内にHTML5などプラットフォーム含めユーザーが何を意識しなくても使える環境に移行していくことでしょう。


 2012年2月にAdobe社がLinux版Flash Playerの対応終了を発表、同年4月にリリースされた11.2が結果的にLinuxの最終版となっています。

 ただ、5年間のサポートがあるということで2017年までは大丈夫そう、また、HTML5(+JavaScript)でFlash Playerを代替できる可能性について各所で言及されていたこともあり、技術の進歩により、時が解決してくれるという可能性もありました。

 現時点で再生にAdobe Flash Playerを使っている主なサービスとしてYouTube/radiko/Gyao!などがあり、Linuxの場合、これまで前ページの方法で視聴可能でした。

 ところが、2017年どころか、2014年12月時点で既にLinux版FirefoxにおいてGyao!/YouTube/radikoの視聴における状況は少し変わってきました。

 ちなみにコンパイルオプション指定の上、インストールしているからか、今のところNetBSDにおけるSeamonkeyでは、これまで通りShockwave Flash 11.2を[実行時に確認する]にしたままYouTube、radikoを、User AgentをWindowsなどに変更すれば、Gyao!も視聴可能です。

 が、↓

追記

 2015/03 Linux/*BSD共にMozilla系ブラウザでのGyao視聴不可になった為、更なる代替策で対処する必要があります。

 特にGyao!は、頻繁に視聴環境が変動するようなので少なくとも後段の追記もご留意ください。

 実は、radikoも結構、流動的でした。

[追記] 2016/06/26

 気づけば、Linux 32bit版Google Chromeの開発が2016年03月初旬を持って打ち切られることが、2015/12/01時点でアナウンスされていた模様、Mageia 5で試そうと思ったらなかったのでubuntu/debianのdebに加え、rpmも全て終了したようです。(Linux 64bit版は継続開発されるとのこと)

 ソースからのコンパイルのみか、バイナリも提供されるのかは不明瞭ながらChromiumはLinux 32bit版継続して提供される模様も、32ビット Linux版Chrome終了に伴い、Chromiumで利用している(32bit用?の)ppapiも開発停止、配布終了、最新のChromeをインストールすることもできない為、ppapiの流用もできなくなる模様。

 既存、もしくは、旧バージョンがあるにしてもサポート終了により、セキュリティ上、安全ではない為、以後、32ビットのLinux上でのGoogle Chromeの使用は避けるのが賢明といえ、Mozilla系ブラウザが無理ならChrome/Chromiumでも致し方なしかなんて思っていたのもつかの間、Flashも32bit版Linuxに関しては、諦めざるを得ないようです。

 まさにこの半年ほどは、すっかり、Gyao!などの視聴から遠ざかっていたのですが、PC・周辺機器の消費電力を計測した結果、メインをデスクトップからノートに切り替えたり、ラズパイを買ってサーバに、その中でUPnP/DLNAサーバーも立て各種OSにおける各種プレイヤーや液晶テレビなどをUPnP/DLNAクライアントとして音楽や動画の視聴検証をしたりする一方でノートのOSをNetBSD/FreeDOSからNetBSD/Mageiaとするに至り、ふと久々にGyao!でも観てみるのもいいか?ついてはMageia上にChromeを入れて。。。と思ったことで遅まきながら既に32ビットLinux版Chromeの提供が終了しているらしいことに今日気づきました。

[訂正・追記:2016/09/16]
 少なくともDebian 8 Jessieで確認した限りにおいては、Googleによる32bit版LinuxのPPAPIサポート・配布終了後もAdobeが配布している模様なのでその間、もしくは、手持ちの別マシンに既に入っているなど必要ファイルを入手できるという前提でChromiumでFlashを有効にする方法があることがわかりました。

[追記] 2015/07/16

 Google Chrome、Mozilla系ブラウザとAdobe Flash Playerについて。

 昨日だったと思いますが、Adobe Flash Playerのゼロデイ攻撃を回避できない脆弱性が数件発見され、後にパッチが提供されましたが、これに伴い、Google Chrome、Mozillaが古いFlash Playerのサポートを停止する旨のアナウンスがありました。

 試しにFedora、NetBSDで確認してみたところ、微妙に状況が異なるので詳細はそれぞれ後述しますが、これに起因するのか、本日時点でも視聴することはできるものの、Linux(Fedora)、*BSD(NetBSD)のFirefoxやSeamonkeyなどMozilla系ブラウザにおけるYouTube、radiko、らじる★らじるの視聴においてShockwave Flashプラグイン(Adobe Flash Player)の状態設定に変更がありました。

 これまでは、同プラグインを使用するサービスでは、[常に有効にする]、もしくは、[実行時に確認する]の何れかで聴取可能でしたが、これが前者([常に有効にする])のみ聴取可能となりました。

 また、LinuxのFirefoxにおけるraikoにおいては、一時、アドオンShumwayが(インストール可能で)必要でしたが、これが不要となりました(、というか、これを有効にすると聴取できなくなりました)。

Chrome/Chromiumにおいては、今のところ、これによる影響はない模様です。

 ただし、OSに関わらず、全てのFlash Playerに関連するサービスにおいて完全な代替策は今のところないため、即ということはないにしても先のアナウンス含め、Adobe Flash Playerは広く普及しているためか、狙われやすく、影響も大きくなりがちであることもあり、今後もこれを使用しない方向性は変わらないものと思われ、Windows版含め、すっきりと解決できる代替策が登場するまでは、以後も何らかの変更や一時的な対策を余儀なくされるものと思われます。

 以下は確認した環境です。

  • Fedora/Firefox 38.0.5(バージョン38.0.5)
  • Fedora/Chrome(バージョン 41.0.2272.118)
  • NetBSD/Firefox24(バージョン24.8.1)
  • NetBSD/Firefox31(バージョン31)
  • NetBSD/Seamonkey(バージョン2.33.1)

[追記] 2015/07/17

Chrome/ChromiumとGyao!について。

 今回のFlash旧版対応停止とは無縁そうなものの、2015年03月以降もPPAPI実装のFlash Player内蔵Google ChromeやChromiumでは、ユーザーエージェント(UA/User Agent)を変更すれば、Fedora(Linux)上でも視聴可能だったGyao!動画において当初、視聴可能なデフォルトのUAは実質1つに限定されたかに思われましたが、Gyao!の動画によっては視聴可能なUAが異なるケースがあることが判明しました。

YouTube

 YouTubeについては、2014年12月時点では、Linux用Firefox最終版Adobeの[Shockwave Flash 11.2]プラグインを[無効にする]だけで視聴可能となっています。

 Fedora(Linux)におけるYouTubeは、[Flash Player]、または、[HTML5対応ブラウザ]であれば、視聴可能となっており、FirefoxのHTML5対応が一層進んだようでHTML5+JavaScriptのみで対応可能となっているようです。

 ちなみに[Shockwave Flash 11.2]の[常時有効にする]はグレーアウトされて選択できませんが、[実行時に確認する]にしたままだと動画が再生されず、「このプラグインは安全ではありません。更新してください。Adobe Flashを有効にします」といったメッセージと[更新を確認する...]ボタンが表示され、仮に[Adobe Flashを有効にします]というリンクをクリックしてみても実際にはセキュリティポリシー上、有効にできません。

 また、Flash代替を目的とした[Gnash]のプラグインをYouTube動画再生画面上で[常時有効にする]にして[F5]キーなどで画面更新すると先と同じメッセージが表示され、[Gnash]を予め[常時有効にする]にしておくと再生画面がグレー一色で操作パネルも表示されません。

 一方、FirefoxがHTML5に対応している為、その必要はないはずですが、[VLC Multimedia Plugin]については、これを[常に有効にする]、または、[実行時に確認する]にしておいてもYouTubeを再生することができます。

 こうしたプラグインを除き、YouTubeの視聴に際しては、通常、[Shockwave Flash 11.2]及びこれの代替プラグインは、全て[無効にする]にしておくとよいでしょう。

 NetBSD上のFirefox(Firefox24)やSeamonkeyでは、YouTubeは、[Shockwave Flash 11.2]を有効にした上、公式リポジトリ上のalsa、oss、ogg、vorbis、x264と名の付くコーデック類(バイナリで可)を(全て)インストールすれば、視聴可能です。

 なお、FirefoxやSeamonkey(2.33.1)で、もし、YouTubeの再生が不安定となる場合には、先のコーデック類をインストール後、[~/.cache/mozilla/seamonkey/]の下と[~/.mozilla/seamonkey/]の下のファイルやディレクトリを削除すると解消する可能性があります。(当サイト検証時は、Seamonkeyで当該事象が解決しました。)

 つまり、この場合、[HTML5]ではなく、[Shockwave Flash 11.2]でYouTubeを視聴していることになります。

 ちなみに検証環境では、[totem-browser-plugin]もインストールしましたが、これにより追加されるアドオンすべてを無効にしても視聴できたので、これらは、YouTubeの視聴に限っては必須ではありません。

==> 2015年05月、再確認済み

==> 2015年06月、YouTube視聴の際は、[Shockwave Flash 11.2]を無効にします。(HTML5対応ブラウザで再生)

==> 2015年07月16日

 [Shockwave Flash 11.2]プラグインを[常に有効にする]とした場合のみ視聴可能となっています。

 [実行時に確認する]では「Adobe Flashを有効にする」リンクが表示され、[無効にする]では、動画再生はされるものの音声が出力されず、視聴不可となっています。

radiko

 radikoにおいては、2014年12月時点では、radikoのページ上の操作パネル(再生/停止/音量調整スライダ等)が表示されなくなります。

 ただ、Adobeの、もしくはFlash系のプラグインを[実行時に確認する]に設定し、radikoの操作パネルが表示されるはずの、その場所で右クリックした時に表示される[Reload in Adobe Flash Player]メニューを選ぶことで操作パネルが表示され、聴取することができるようになります。

 radikoでは、次の、または、同種のプラグインの「何れか」を[実行時に確認する]に設定。

  • Shockwave Flash 11.2.x.x
  • Shockwave Flash Gnash/GNU SWF Player
  • ...etc.

 また、次のアドオン(拡張機能)を追加

  • Shumway

 [Shumway]については、執筆時点では、http://mozilla.github.io/shumway/で[Install the latest Shumway extension.]のリンク部分(文字列Shumway)をクリックしてshumway.xpiをダウンロードするだけでFirefoxの拡張機能に自動的に追加されます。

 ちなみに右クリックするタイミングが早いと当該メニューが見当たらないことがありますが、その場合、再度、右クリックすれば表示されるはずです。

 尚、前者を使うことは、Adobe Flashのセキュリティ上の懸念が残りますが、後者がどうなのかについては、はっきりしません。

 Gnashは、radikoを聴く分には、何の不都合もないものの、よく見るとShockwave Flashのバージョンが、10.1(相当?それともそのもの?)となっており、11.2より古いですが、Adobe Flashを使用しているわけでないのなら本家Flashに以降搭載された機能が利用できない可能性がある程度であると考えればよい?

 奇しくもAdobeがLinux用Flash Playerの開発中止を発表したのと同時期である2012年2月にリリースされた最新版Gnash 0.8.10は、レンダリング用の3DハードウェアAPIを使ったgameswfがベース、多機能だけどSWF 10は未サポートであるなど全ての動画を再生できるわけではないといいつつ、広く利用されているようです。

 尚、YouTubeをGnashで再生できるかを確認してみましたが、先の通り、できませんでした。

==>[Shockwave Flash(Gnash)]と[Shockwave Flash 11.2.x.x]の設定は連動していました。。。何れかの状態を変更した後、[F5]キーなどで画面を更新すると他方も同じ設定になります。

これが本来の挙動なのかについてはわかりませんが、もし、そうだとしたら代替ではない、というか、Gnashの存在意義がないような。。。あ、バージョンが古いから補完せざるを得ないという可能性も。。。

==>Firefox 37あたりから?Linuxでのradikoの視聴にアドオンShumwayは不要となりました。

====>と思ったら。。。
数日後、やはり、アドオンShumwayが必須となりました。

 ちなみにNetBSDでは、一貫してShockwave Flash 11.2を有効にするだけでradiko(、らじる☆らじる)の聴取が可能です。(ちなみにFirefoxはともかく、Seamonkeyでは、そもそもShumwayをインストールできません。)

====>2015/07/16
アドオンShumwayが不要となりました。

 これにより、ShumwayをインストールできなかったNetBSDにおけるSeamonkeyでもradikoの視聴が可能となりました。

 Fedoraにおいては、Shumwayを有効にした場合、右クリックのショートカットメニューにもReloadメニューがなくなり、聴取できなくなりました。

 この時、FedoraのFirefoxでは、Shockwave Flashについて[常に有効にする]は選択できないので[実行時に確認する]に設定します。

 ただ、「Firefoxはradiko.jpの古いプラグイン"Adobe Flash"の実行をブロックしました。」というメッセージと共に[ブロックを継続]と[許可]ボタンが表示され、[許可]ボタンをクリックすると先のメッセージと共に[今だけ許可(N)]、[常に許可(R)]ボタンが表示されるので何れかをクリックすることでradiko操作パネルが表示。。。という手順を踏むことで聴取が可能となっています。

 一方、NetBSDのFirefox 24、Firefox 31、Seamonkey 2.33何れもShockwave Flashプラグインを[常に有効にする]にすることが前提となっていますが、それだけで聴取可能となっています。

 NetBSDにおいては、従来は[実行時に確認する]でも聴取可能でしたが、これではradikoの操作パネルが表示されなくなり、聴取できなくなりました。

 尚、NetBSDのFirefox 24では、そもそも[実行時に確認する]という選択肢はなく、[常に有効にする]か[無効にする]の2択、[常に有効にする]にしてもradiko操作パネル部は、表示されず、その部分を右クリックすることでショートカットメニューが表示され、「このプラグインを有効化(C)」を選択することでradiko操作パネルが表示され、聴取可能となっています。

[訂正・追記:2015/12/01]

 Linux上のFirefoxでは、radikoの聴取ができなくなっている模様。

 ここ数ヶ月(たぶんFirefoxのバージョンが40になって以降)でかつ、[Shockwave Flash 11.2]プラグインの[常に有効にする]が選択できなくなってからの模様。

 一方、NetBSDでは、Firefox 42.0/Seamonkey 2.38でも[Shockwave Flash 11.2]プラグインの[常に有効にする]が選択可能でradikoの聴取も今尚、可能。

 よって引き続きLinux(Fedora)でradikoを聴取するならAdobe Air+radiko Airか、Chromeによる代替が必要。

Gyao!

 Gyao!については、2014年12月時点では、そのままでは、実質使えなくなっていますが、Flash Player自体のセキュリティ面の懸念が残る上、若干手間は増えるものの、次のようにすれば、視聴可能です。

 但し、Gyao!は、1日2日程度で異なる対応をとらないと再生できないことがあるなど、なぜか、その挙動が流動的です。

 まさに渦中のプラグイン含む次の2つを[実行時に確認する]にしておく

  • Shockwave Flash 11.2.x.x
  • VLC Multimedia Plugin

 また、次のアドオン(拡張機能)として2種類を追加

  • Shumway
  • User Agent Switcher(同機能なら他でも可)

 [Shumway]については、執筆時点では、http://mozilla.github.io/shumway/で[Install the latest Shumway extension.]のリンク部分(文字列Shumway)をクリックしてshumway.xpiをダウンロードするだけでFirefoxの拡張機能に自動的に追加されます。

 これらを用意したら、次のようにします。

  1. User Agent Switcher等でWindows用のUser Agentを予め作成
  2. Firefoxの[ツール(T)]から[Default User Agent]を選び、1.で作成したUser Agentに変更
  3. 視聴したいGyao!の動画を選ぶ
  4. 本来動画が表示される部分が白地になるが、白地の右上辺りに表示される[Shumway]と書かれたアイコンをクリック(すると再生される)
User Agentの例:
Windows 7(Windows on Windows 64bit)/Firefox 3.0の場合

Mozilla/5.0 (Windows NT 6.1; WOW64; rv:23.0) Gecko/20100101 Firefox/3.0

==>追記に続き、2015年03月Gyao!にてこれまでの対策が不可に、よって2015年03月以降、Linux上でGyao!を視聴する場合は、別の方法を使う必要があります。

Fedora/Firefox用Gnashプラグインのインストール

 Fedora FAQにAdobe FlashやGnashプラグインとFirefox、Konqueror、chromiumなどについての記述がありますが、Fedora標準リポジトリには、デスクトップアプリgnashとブラウザ用プラグインgnash-pluginがあり、用途に応じてこれをインストールすれば良いわけですが、gnash-pluginを利用する為には、gstreamerとffmpegを必要とします。

 gstreamerとffmpegについては、Fedora標準リポジトリには、ありませんが、RPM Fusionの[rpmfusion-free-*]、[rpmfusion-nonfree-*]からインストールすることができます。

 先のFedora FAQにあるように[rpmfusion-free-*]、[rpmfusion-nonfree-*]をリポジトリとして使えるようにしたら、同じく、ffmpegと正規表現を使って指定されている[gstreamer-*]/[gstreamer1-*]で始まるコーデックなど各種ソフトウェアをインストールすれば、Gnashを使用可能な環境が整います。

 正しくインストールされていれば、Firefoxを再起動するなどすることにより、Firefoxの[ツール]、[アドオン]でも確認できますし、即確認してみるなら、ブラウザのアドレスバーに[about:plugins]と入力して[Enter]を押せば、利用可能なプラグインの一覧を参照することができ、そこに表示されます。

Fedora/Firefox用VLCプラグインのインストール

 VLCも同様に[rpmfusion-free-*]、[rpmfusion-nonfree-*]をリポジトリとして使えば、インストール可能です。

 VLC Multimedia Pluginの場合、記憶が薄れていますが。。。単にVLC Media Playerをインストールすれば、利用できたと思います。

==>尚、NetBSDでは、totem-browser-pluginをインストールするといくつかある中にVLC Multimedia Pluginも含まれます。

 正しくインストールされていれば、これもFirefoxの[ツール]、[アドオン]やアドレスバーに[about:plugins]と入力して[Enter]を押せば、確認できます。

この手法の結論

 つまり、この手法の場合、Linux上のFirefoxでは、[Shockwave Flash 11.2]プラグインを要するGyao!、radikoと、これがあると再生できない(HTML5で再生する)YouTubeも視聴する場合には、[Shockwave Flash 11.2]プラグインの有効([実行時に確認する])/無効([無効にする])を都度、切り換える必要があります。

 これらの対策は、応急処置に過ぎず、できれば、完全対応して欲しいところですが、この3つのサービスに限って言えば、Gyao!やradikoが、HTML5対応のブラウザで視聴できるようになるのが一番スマートな気はします。

[訂正・追記:2015/04/16]

 Linux上のブラウザでの各種ラジオ・音楽・動画サービスの利用方法

 Firefox(HTML5対応)

◆ YouTube
[Shockwave Flash 11.2]プラグインを無効に
◆ radiko
[Shockwave Flash 11.2]プラグインとアドオン[Shumway]を有効に
◆ らじる☆らじる
[Shockwave Flash 11.2]プラグインを有効に、アドオン[Shumway]を無効に
◆ サイマルラジオ
ダウンローダのポップアップ画面で任意のインストール済みプレーヤーを選択

 Linux上で

◆ Gyao!
ブラウザChromeか、chromium+PPAPI/Pepper Plugin APIで

NetBSDの場合

 NetBSD上のFirefoxでの各種ラジオ・音楽・動画サービスの利用方法

 Firefox24/Seamonkey 2.33.1

◆ YouTube/radiko/らじる☆らじる
[Shockwave Flash 11.2]プラグインを有効に
◆ サイマルラジオ
ブラウザ上で再生、もしくは、ダウンローダのポップアップ画面で任意のインストール済みプレーヤーを選択

 NetBSD上で

◆ Gyao!
今のところ対策はなさげ(現時点の状況は後述)

[追記:2015/07/16]

 Fedora、NetBSD共に

◆ アドオン[Shumway]がインストール済みで有効な場合
無効に設定

 Fedoraでは、

◆ [Shockwave Flash 11.2]プラグインを使う場合
 (radiko/らじるらじる)
[常に有効にする]のみ聴取可能([実行時に確認する]は不可)

 NetBSDでは、

◆ [Shockwave Flash 11.2]プラグインを使う場合
 (YouTube/radiko/らじるらじる)
[常に有効にする]のみ聴取可能
([実行時に確認する]は不可、[無効にする]だと音声出力されない)

NetBSDの場合

 NetBSD上のFirefoxでの各種ラジオ・音楽・動画サービスの利用方法

 Firefox24/Seamonkey 2.33.1

◆ YouTube/radiko/らじる☆らじる
[Shockwave Flash 11.2]プラグインを有効に
◆ サイマルラジオ
ブラウザ上で再生、もしくは、ダウンローダのポップアップ画面で任意のインストール済みプレーヤーを選択

 NetBSD上で

◆ Gyao!
今のところ対策はなさげ(現時点の状況は後述)

[追記:2015/11/09]

 Linux上のブラウザ以外でradikoを利用する方法

 Fedora+Wine+Windows版Adobe Air最新版+radiko.jpガジェット(radiko Air)

(NetBSD+WineではWineバージョンが古いからか何故かAdobe Airをインストールできませんでした。)

 Adobe Air 2.6まではLinux版も提供されていたものの、利用者が少ないことを理由に以後、Windows/Mac版のみとなっており、旧バージョンもインストールは可能もセキュリティ上芳しくないでしょう、そんな折り、今更ながら、ひょんなことから、WineでWindows用の最新版を利用できることがわかりました。

 Adobe Airも開発キットであるSDKではなく、クライアント用のランタイムであれば64bit/32bitに関係なく利用できますし、OSやブラウザ側でFlashを用意する必要もありません。

 その方法は、radiko.jpの最下段にある"radiko.jpツール"のリンクをクリック、"radiko.jpガジェット for Windows & Mac"の[詳しくはこちら]ボタンをクリックし、その手順に沿って進める(Adobe Airをダウンロード・インストール、続いてRadiko Airをダウンロード後に実行する)だけ。

 尚、Adobe Airをダウンロードしたら、当該パスでwine ./AdobeAIRInstaller.exeと(起動しない場合には、パーミッションを755にセットしてから実行)します。

 RadikoAir_x.x.x.air(xはバージョン)をダウンロードしたら、当該パス、もしくは適切なパスに置くなりしてGUI上でアイコンをダブルクリックすれば、インストールが完了し、起動します。

 そもそもFirefoxで、ブラウザで、というものではありませんが、インストールしてしまえば、デスクトップ上のアイコンをダブルクリックするだけという手軽さで利用できるのでLinux上でradikoを頻繁に利用するという場合には、このような単独のアプリの方が便利かもしれません。

[訂正・追記:2015/12/01]

 Linux(Fedora)上のFirefoxでは、radikoは聴取ができず、らじる☆らじるも同じ理由で聴取不能もGnashプラグインを入れれば、引き続き聴取可能。

 これは、たぶんFirefoxのバージョンが40になって以降でかつ、[Shockwave Flash 11.2]プラグインにおいて[実行時に確認する]、[無効にする]とは別に[常に有効にする]が選択できなくなってからの模様。

 ただし、radikoと異なり、らじる☆らじるでは、Gnashプラグインをインストールすれば、[Shockwave Flash 10.1.r999]相当のプラグインを利用でき、このプラグインは[常に有効にする]を選択可能でこれを選択することで聴取可能。

 一方、NetBSDでは、Firefox 42.0/Seamonkey 2.38でも[Shockwave Flash 11.2]プラグインの[常に有効にする]が選択可能でradikoの聴取も、らじる☆らじるの聴取も引き続き、可能。

サイマルラジオ/らじる★らじる他

 サイマルラジオについては、VLC Media Playerで確認したのみでブラウザ上での検証をしてませんでしたが、Flash Playerではなく、Windows Media Playerを要するようでLinux版Firefoxでもこのプラグインを入れておき、[常に有効にする]を選択しておくと、表示上は対応する(ものの、[実行時に確認する]では表示もされない)ようですが、音声が出力されませんし、[常に有効にする]とFlash系を要するものに影響が出るのでデスクトップ上のVLCの[ネットワークストリームを開く]などで聴く必要がありそうです(し、そうすれば聴くことができることは確認済みです)。

==>
 Linux、NetBSD上のFirefoxで[放送を聴く]などのリンクやアイコンをクリックするとダウンローダが開き、そこで開く方法として[ビデオ]、もしくはプレーヤー名などがあれば、デフォルト、または当該プレーヤー(TotemやVLC Media Player等々)で再生することができました。(以前からできた模様?)

 らじる★らじるは、存在は知っていたものの、全く確認してませんでしたが、これを機に確認してみるとLinux版Firefoxでもポップアップ画面は表示はされますし、放送局も選択できますが、操作パネル?が表示されず、音声も聴こえませんでしたが、VLCの[ネットワークストリームを開く]では聴くことができました。

==>
 らじるらじるが対応したからの可能性が最も高いと思いますが、もしかしたら、Firefox 36とか37あたりから?じゃなくてLinuxカーネルが対応したから?か、Linux上のFirefoxでも普通に『らじる★らじる』の視聴ができるようになりました。
 らじる★らじる では、ブラウザ用Flashプラグイン(11.2で可)、または、Gnash(とは言え、どっちも連動しますけど)が必要です。(NetBSD上でもShockwave Flash 11.2で可。)

 尚、Shumwayを有効にしておくと[らじる☆らじる]は「コネクションエラー」となりますから、[らじる☆らじる]聴取時は、Shumwayを無効にする必要があります。

==> 2015/07/16

 Fedoraでは、Firefoxのバージョン(38.0.5)が最新だからなのか、設定がそうなっているのか、以下のメッセージが出るようになりましたが、[許可]をクリックすれば、聴取可能です。

 「Firefoxはwww3.nhk.or.jpの古いプラグイン"Adobe Flash"の実行をブロックしました。」

 NetBSDでは、Shockwave Flashプラグインを[常に有効にする]でのみ聴取可能となり、[実行時に確認する]では聴取不可となった一方、Firefox(24、31)、Seamonkey(2.33.1)の何れも少なくともデフォルトでは警告は表示されません。

[訂正・追記:2015/12/01]

 Linux上のFirefoxでは、[Shockwave Flash 11.2]プラグインだと、らじる☆らじるの聴取ができなくなっている模様。

 ここ数ヶ月(たぶんFirefoxのバージョンが40になって以降)でかつ、[Shockwave Flash 11.2]プラグインの[常に有効にする]が選択できなくなってからの模様。

 ただし、radikoと異なり、らじる☆らじるでは、Gnashプラグインをインストールすれば、[Shockwave Flash 10.1.r999]相当のプラグインを利用でき、このプラグインは[常に有効にする]を選択可能でこれを選択することで聴取可能。

 尚、NetBSDでは、Firefox 42.0/Seamonkey 2.38でも[Shockwave Flash 11.2]プラグインの[常に有効にする]が選択可能であり、らじる☆らじるの聴取も今尚、可能。

その他の方法

 Firefoxにこだわらなければ、Google Chrome、または、オープンソース版chromiumを使うとか、Linux上でWindowsアプリを動かす為のWineでWindows版の各種ブラウザを使うという方法もあるようです。

追記

 Gyao!は、昨日だか一昨日だか、この記事を書いた時点では、[Gnash]ではダメで[Shockwave Flash 11.2]、[Shumway]、[User Agent Switcher]で視聴できたにも関わらず、日を改めてGyao!で何か映画でも観てみようかと思ったら、[Gnash]でも代用できた一方、[VLC Multimedia Plugin]も必要という上記のような結果となりました。。。なぜ???仕様変更の真っ只中???

 =>  更に翌日、Gyao!において今度は、当初のように[Gnash]では代替不可能となり、他方、前回同様、[VLC Multimedia Plugin]は必要となりました。。。なんか不安定。。。やっぱり、Gyao!が日々、試行錯誤しながら、仕様変更中???

 =>  この経緯を上で書くと紛らわしいのでここまでの変更を上記に反映させて修正、ここで補足することにしました。

 [VLC Multimedia Plugin]については、このケースにおいて他に代替可能なプラグインがあるのか否かは、わかりません。

追記 2015/03

 ここ数日内のことと思われますが、FeodraやNetBSD上のFirefox/SeamonkeyでのGyao!の視聴においては、先の対策をしても「Adobe Flash Playerがインストールされていないか、バージョンが古い為、利用できない」といった表示が出て視聴できなくなっていました。

 尚、初めて(仮想マシン上の)WindowsのIEでGyao!を試してみたところFlashを最新版にすれば、視聴できたので、Gyao!におけるLinux用Flash最終版11.2のサポート切れ?

 Fedora、NetBSD共にradiko、YouTubeは、先の方法で従来通り、視聴可能です。

 しかし、そのすぐ後、NetBSDにおいてFlashが。。。ひいては、radikoや「らじる★らじる」が・・・

 NetBSDのSeamonkey 2.30やFirefox24が、コーデックやライブラリのインストールなどをしているうちに依存関係上、削除されてしまったりして再インストールした際には、Shockwave Player 11.2が、なぜか?なくなって!?いました。

 アドオンを探してもなく(当たり前?)、Adobe社から.tar.gzファイルをダウンロードし、取り出した[libflashplayer.so]を既に認識されている他の多くのプラグインのあるディレクトリや[/emul/linux/...]以下のディレクトリにおいても機能せず、[nspluginwrapper -i]も[cannot open shared object file]、[no appropriate viewer found for .../libflashplayer.so]となってしまいます。

 そこで、この[libflashplayer.so]を削除、FedoraからNFS経由でコピーした[libflashplayer.so]を入れてみるも、違う.soファイルについて[cannot open shared object file]、[no appropriate viewer found for .../libflashplayer.so]となり、やはり、ダメ。

 何れのケースも[ldd ....../npviewer.bin]とすると10個ほど表示される共有ライブラリのほとんどが、not found。

 これって対処のしようあるんだっけという以前に、あれ?NetBSDのSeamonkeyやFirefoxでもShumwayって使ってたっけ?なくてもいけてたっけ?というところからして記憶が飛び・・・。

LinuxでGyao!の視聴を継続するならChromeを使う

 そこでGyao!の視聴環境を再確認するとFlash Player 15以上という制約が新たに課せられ、11.2を最後に開発終了したLinux上では、本来、ブラウザが何かに関わらず、視聴できないことを意味し、前述のFirefoxやNetBSD上のSeamonkeyなどMozilla系のブラウザも例外ではありません。

 ただ、技評社解説Chrome/ChromiumのFlash PlayerによるとLinuxで開発が終了したとされるのは、NPAPI/Netscape Plugin APIでChromeも採用していたものの、これに伴い、PPAPI/Pepper Plugin APIに切り替えるとともに、これを内蔵しているということで今回のLinux版Flash 11.2の制限はない(Chromeのオープンソース版chromiumもppapiプラグインを追加すれば同様)とのこと。

 また、そのリンク先情報によるとUbuntuには、Firefoxでの代替策として内部的にWineを使うプラグインを用いる方法もある模様ですが、ここで使っているFedoraでは、そのまま利用することはできそうもありませんし、別途、Wineを用いるとなると、ちょっと面倒です。

 Chrome登場当初、Windows上で使用した頃、最初こそ軽かったものの、後にPCが重くなった原因としてChromeに目星をつけ、アンインストールしたら軽快になったという思い出があり、Googleだらけになるのもなんかな・・・と思ったこともあって、これの使用を避け、それ以前も以後もFirefoxを好んで使っていた為、Linux上でのYouTube/radiko/Gyao!の視聴が必要な場合には、Firefoxを、NetBSDではSeamonkeyを使っていましたが、これが使えないとなるとChrome/chromiumを使うよりほか仕方がありません。

 というわけでFedoraにおいて2015年03月以降、LinuxでGyao!を視聴する方法は、まず、前提としてブラウザにGoogle Chromeを使うこととなりそうです。

 Chromium - Fedoraによるとchromiumの導入を試みているものの、現時点では、未解決の問題があり、未だ公式リポジトリには、入っておらず、他方、標準ではフリーソフトウェアのみで構成するFedoraの方針上、プロプライエタリなGoogle Chromeが公式リポジトリに登録されることはないものの、Googleが各種Linux対応のパッケージを提供している為、実質インストールはできるとあります。

 尚、Gyao!の視聴環境は、WindowsとMac OSに限定されているため、Firefoxによる代替策と同様、User Agent Switcherなどのアドオンも併せて使う必要があります。

 そこでFedora上では、Chromeをインストール、Chrome用アドオンとしてUser-Agent Switcher for Chromeを追加しました。

 今回の検証においては、User-Agent Switcher for Chromeのデフォルトの設定内容の内、[safari] -> [Mac Safari 7]のみGyao!の視聴ができることを確認しました。

 よってFedora(Linux)においては、ppapi内蔵のChrome(他のディストロでもchromium+ppapiがあれば、それでも)特に何をすることもなく、YouTube、Gyao!、radiko、らじる☆らじる、サイマルラジオなどの視聴が可能となっています。

 NetBSDにおいては、バイナリのリポジトリにもpkgsrcにもChromeはなく、wipにchromiumはあるものの、まだ、make installが通らず、いくつかパッチを作成してやってみたものの、まだまだ対処が必要そうなので中断しましたが、何れにしてもppapiがないため、今のところGyao!に限っては、2015年03月以降、視聴する手立てはなさそうです。

==> 2015/07/17

 以前からかもしれませんが、Gyao!の動画によってUA/User Agentは、以前記載の[safari] -> [Mac Safari 7]の他、[Mac Firefox 33]でのみ視聴可能なものもあることが判明しました。(他のUAに限定される動画があるか否かは不明。)

2016/09/16時点のFlash Player動向(*BSD/Linux用Firefox/Chrome/Chromium)

 長らくブラウザ上での音楽・動画再生に重宝されてきたAdobe Flash Playerですが、水面下の動きはともかく、脆弱性への攻撃といった観点から常々、代替の模索がなされており、期待されたHTML5も登場当初は、まだ代替できる状況ではなかったものの、音楽・動画サービス事業者さえ対応すれば、HTML5で代替可能な状況が整ってきたこともあり、ブラウザの各開発元もFlashを非推奨とし、半ば自然消滅させる方向で逐一対応しているのが現状です。

 MozillaのブラウザFirefoxは、32ビット/64ビット共に*BSD/Linux用も継続利用可能ですが、配布終了と共に早々とサポート終了するかと思われたNPAPIは、2017/03まで継続サポートされることになった模様も既に更新はされず、今となっては、NPAPIでは視聴できないサービスが存在します。

 そんな中、Googleは、32bit/64bitのLinux用ChromeとPPAPIの配布・サポートをする旨を発表、ChromiumでもChromeのPPAPIを使うことができた為、Chrome/Chromium+PPAPIを使うことで基本、全てのFlashを利用した音声や動画を視聴できました。

 しかし、先日、Googleが、Flashをデフォルトで設定を無効にする旨、32ビットLinux用Google Chrome及び32ビットPPAPIの配布・サポートを終了する旨を発表。

 これにより、各ディストロも対応、即、もしくは早々に新たにこれら公式プロダクトをインストールすることはできなくなる一方、Chrome 64bit、Chromium 32bit/64bitについては引き続き、利用可能となるとのことです。

 よって今後、32ビットのx86マシンでFlash音楽やFlash動画を視聴する場合、かろうじて残る選択肢としては、コミュニティによって継続更新・サポートされるChromiumとGoogleによって更新・サポートされず、Googleからは入手できないPPAPIの利用となります。

 どこから入手するかですが、現時点では、まだ、Adobe社から32ビットLinux用のPPAPI(libpepflashplayer.so)が配布されており、それ以外にも別マシンなどで既にこれを利用中ならそこからコピーするなどしたものを32ビット版LinuxのChromiumで利用することは可能となっています。

 但し、32ビットのPPAPIのサポート終了に伴ってだと思いますが、併せてChromiumでもChromeストアからユーザーエージェント切り替え可能な拡張機能を入手し、OS+ブラウザを設定する必要があります。

 尚、今時点、32ビット版Linuxや*BSDのFirefoxでもYahoo!映像ニュースのごく一部やGyao!といった一部サービスが視聴できないだけでユーザーエージェントを切り替えれば、民放TVer、日テレ系NNN、テレビ朝日系ANN、TBS系JNN、TBSオンデマンド、フジテレビ系FNN...etc.やradiko、らじるらじるなど視聴可能なFlash音声や動画もあります。(但し、*BSD上のFirefoxだと動画によっては映像遅延が起きる場合もあります。)

 32ビット版*BSDでもChromiumをインストールできれば、同様の方法でFlash音声や動画を視聴できる可能性があります。(NetBSDはwipにあるが、インストールできなかった、OpenBSDはリポジトリにあったが、なぜか起動できなかった、FreeBSDもリポジトリにあると思うが未検証。)

 ただ、何れにしてもPPAPIの更新・サポートは期待できませんし、全てがHTML5などに移行するまでの暫定措置であって、この方法による視聴もいつまで可能なのかも不透明である点については、お忘れなく。

[追記:2016/12/21]

 PPAPIだけでなく、NPAPIもAdobe社が、https://get.adobe.com/flashplayer/otherversions/でWindows/Mac OS X/Linux版を継続、提供していました。

 今日時点のFlash playerの最新は、[Version 24.0.0.186]です。

 Linuxについては、32ビット版・64ビット版共に提供されており、Firefox/SeamonkeyなどMozilla系ブラウザならNPAPI、Chrome/ChromiumならPPAPIをダウンロード・展開、find / -name libflashplayer.so|libpepflashplayer.so(いずれか)を検索、必要に応じてバックアップの上、見つかったパス(Debian Jessieの例:/usr/lib/flashplugin-nonfree|/usr/lib/pepperflashplugin-nonfree)にコピー・配置すれば、ブラウザ起動時(既に起動していた場合は再起動時)に認識され、ユーザーエージェントが妥当でFlashが有効になっていれば機能するはずです。

 が、Debian Jessieで確認したところ、意外なことにGyao!については、ある時点からChromium/Chrome+PPAPIのみと思っていて視聴できないと思っていたFirefoxにおいてNPAPIのサポートが2017年03月まで延長されたことで今回、NPAPIを取得、libflashplayer.soを最新に入れ替えることによってGyao!も視聴可能となった一方、視聴可能だったChromiumは、今日時点視聴できなくなった為、入れ替えたものの、相変わらず視聴できません。。。コンテンツ設定からFlashの設定も変更してみましたが変わらず。。。[追記:2016/12/26] ChromiumのURL入力欄でchrome://pluginsと入力、Adobe Flash Playerの『常に実行を許可する』にチェックを入れれば、Chromiumでも相変わらず、Gyao!含め、視聴できるようになりました。

 Firefoxで視聴できるならと、試しにNetBSDでもそのパスらしき/usr/pkg/lib/netscape/plugins/にlibflashplayer.soをコピー、nspluginwrapper -v -i /usr/pkg/lib/netscape/plugins/libflashplayer.soとして試してみたところ、何か間違えたのか?ブラウザ上に動画プレイヤーは表示されるようになりましたが、ノイズのように白い横線が数本入った状態で一向に動く気配なし(惜しい?)、一方、再生できていたYahoo!ニュース映像はエラーも出ず真っ白でプレイヤーが表示されなくなりました。(pkgrcもcurrentには、nspluginwrapperのnb3に対しnb5程度の少しばかり新しいバージョンがある模様もmake updateで依存ではなくnspluginwrapper自体で「GTK+ 2.0が使える状態にない」とかでエラー。。。よってlibflashplayer.so、nswrapper.libflashplayer.so共にバックアップから元に戻しました。)

2017/02/05時点のFlash Player動向(NetBSD Firefox)

 先日、古いライブラリに戻したNetBSDのFirefoxですが、改めて、ふと、試してみようと思い、やってみたら、同じ状況だったわけですが、関連するパッケージがアップデートされれば状況は変わるかも。。。うっかりしてたけど、そういえば、NetBSDでは、年に4回、バイナリも生成される結構大規模にパッケージがアップデートされるが、直近にもあったはずと思い確認すると2017/01/04(1ヶ月以上もpkgin fugしてなかったってことか・・・)に2016年第4四半期にあたるpkgsrc-2016Q4がリリースされていました。

 これに伴い、バイナリをアップグレードすべく、pkgin fugしてみたところ、相当数がアップデートされました。

 アップデートが終わったところで先日リネームしてバックアップしておいたFlash player 24.0.0.186のlibflashplayer.soとnpwrapper.libflashplayer.soに入れ替え(るとFirefoxでabout:plugins、Add-onsのプラグインタブ上のFlashのバージョンも変わり)、radiko、らじるらじる、TVer、Yahoo!映像ニュース、Gyao!を試してみた結果は以下の通り。

 結果としては微妙、NPAPIの先行きも短いものの、上記結果で十分な場合は、Flashが新しい分だけ、より安全か。。。も?

 尚、UA変更に使ったアドオンは、[User-Agent Switcher]、同名でハイフンの付くものと付かないものがあるが、ハイフンの付く、アイコンでブラウザとOSを選択できるもの(OS/ブラウザのユーザーエージェント用テキストも編集可能)。

ホーム前へ次へ