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UNIX/Linux

UNIX/Linux lsコマンド

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UNIX/Linuxのlsコマンドとは?

UNIX/Linux lsコマンド

lsコマンド

 lsはlistの略でlsコマンドは、UNIX/Linux及びシェルでファイル一覧を取得するコマンドです。

 ls 

listの略

 これを実行するとカレントディレクトリ(現在のディレクトリ)にあるサブディレクトリやファイル名(拡張子があれば拡張子付き)の一覧が表示されます。

 これらコマンドには多くの場合、コマンドラインオプション(コマンドオプション、オプション、スイッチ)があります。

 例えば、 ls には[ l ](小文字のエル)というオプションがあり、

 ls -l 

のように[ ls ]コマンドに[ - ](ハイフン1つ)を付加して[ l ]オプションを指定するとそれぞれのディレクトリやファイルの詳細情報付きでカレントディレクトリの一覧が表示されます。

 いちばん左にある[r]や[w]などの並びの内、最初の1ビットがファイルの種類を、あとの9ビットがファイルモードビット/ファイルパーミッションビット、以後環境にもよりますがリンク数、ユーザ名、グループ名、ファイルサイズ、更新日時、ファイル名などが順次表示されます。

 更に(オプションがなくてもできますが、ここでは)コマンドラインオプション[ l ]の後に半角スペースで区切って単一または複数のディレクトリ名やファイル名を指定し、

 ls -l ファイル名1 ファイル名2

とするとそれらのリストが表示され、この時指定する(ここでは)ディレクトリ名やファイル名を「コマンドライン引数」といいます。

 コマンドラインオプションや引数を含め「パラメータ」という場合もあります。

 付加できる「オプション」は中には共通(同じ名前で同じ機能)のものもありますが、基本的にコマンドごとに決まっています。

 また、[ ls ]コマンドに[ - ]を付加して[ a ]オプションを指定して

 ls -a 

とすると隠しファイルである[ . ](ピリオド・ドット)で始まるディレクトリやファイルも表示されます。

 その中で(1つのピリオド・ドット)[ . ]と(2つの)[ .. ]というものが表示されますが、前者が現在のディレクトリ(カレントディレクトリ)、後者が1つ上のディレクトリを表しています。

 明示的に現在のディレクトリのabcというファイルを表す場合、UNIX/Linuxのディレクトリ区切り[ / ]を使って

 ./abc 

のように記述することができ、例えばカレントディレクトリにC言語などのコンパイル後の実行ファイルがあってパスが通っていない場合でも実行することができます。

 また、[ ls ]コマンドに[ - ]を付加して[ F ]オプションを指定して

 ls -F 

とするとshell実行ファイルやその他実行形式、バイナリファイルなどで実行ビットの立ったファイルの末尾に[ * ]が、ディレクトリの末尾には[ / ]が付加された状態の一覧を取得することができます。

 ちなみにオプションを

 ls -alF 

のように複数指定することもできます。

 但し、これは全てに該当するわけではなく、例えばgccなどコマンドによって、またはオプションに引数が必要なケースなどオプションを複数指定できる場合でも1つずつ[-]を付加しなければならない場合もありますし、中には[-]なしでオプション指定するコマンドもあります。

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