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VirtualBoxの仮想ハードディスク圧縮とサイズ変更

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仮想化

VirtualBoxの仮想ハードディスク圧縮とサイズ変更

VirtualBoxの仮想ハードディスク圧縮とサイズ変更

 作成済みの仮想マシンにおいて容量が不足してしまったとか、もっと小容量にしておけばよかったなどといった思いに駆られることがあります。

 VirtualBoxでは、現状、GUI/Graphical User Interfaceにはそうした機能はないものの、CLI/Command Line Interface用の[VBoxManage/vboxmanage]コマンドのサブコマンド[modifyhd]を使用することで仮想マシンファイル(VirtualBox用vdi形式やVMware用vmdkなど)のサイズを変更することができるようになっています。

 ちなみに縮小においては、既存データの消失の可能性を考慮する必要があることは言うまでもありません。

 また、VirtualBoxに限らず、仮想マシンファイルは、その性質上、データを削除してもサイズが小くなることはなく、むしろ大きくなる一方ですから時に圧縮しておくことは有用です。

 これも[vboxmanage]コマンドのサブコマンド[modifyhd]を使用することで仮想マシンファイルを圧縮できるようになっています。

VirtualBox仮想マシンのハードディスクを圧縮

 VirtualBoxの仮想マシンの圧縮を行う場合、[vboxmanage]コマンドのサブコマンド[modifyhd]に[--compact]オプションと仮想マシンのファイルパス、または、UUIDを指定します。

$ vboxmanage modifyhd UUID --compact

 ちなみにLinux/*BSD/PC-UNIXでは、パスも通っていると思われるので任意のディレクトリ上で実行可能、また、少なくともバージョン4.3.20では、何れも[/usr/bin/VBox]へのシムリンクになっているため、[vboxmanage]でも[VBoxManage]でも可ですが、Windowsの場合は、.exeの省略は可能なものの、大文字小文字混在で[VBoxManage.exe]とする必要があり、パスが通っていない(環境変数PATHにVBoxManage.exeのあるフォルダを追加していない)場合には、VBoxManage.exeのあるフォルダに移動してから実行する必要があります。

VirtualBoxの仮想マシンのハードディスクサイズを変更

 VirtualBoxの仮想マシンのサイズ変更を行う場合、[vboxmanage]コマンドのサブコマンド[modifyhd]に[--resize]、または、[--resizebyte]オプションとvdi形式の仮想マシンファイルパス、または、UUIDを指定します。

$ vboxmanage modifyhd UUID --resize 15360
$ vboxmanage modifyhd UUID --resizebyte 15360000000

 上記の例は何れも15GB(1024MBx15=15360)にサイズ変更しており、メガバイト(MB)単位でサイズ指定する場合には、[--resize]、バイト(Byte)単位でサイズ指定する場合には、[--resizebyte]オプションを使用します。

 尚、QEMUの[qemu-img]のサブコマンド[resize]を使ってVDIファイル形式ファイルのサイズを変更することもできます。

参考サイト

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