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MS-DOSのファイル構成

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MS-DOSのファイル構成

MS-DOSのファイル構成

OS起動用MS-DOS起動ディスクのファイル構成

 以下は基本的にWindows 95/98/98SE/MEで作成可能なMS-DOS起動ディスクについて示します。

 尚、BIOSアップデート時の起動用なのか、XP/VistaでもGUI上で[MS-DOSの起動ディスクを作成する]オプションが[フォーマット]画面に用意されていますが、Windows OS用の起動ディスクとしては、作成後のディスク自体は使えるものの、ファイル群は基本的に使えませんから、そうした用途の場合は、Windows 98/98SE/MEで作成したディスクやファイル群を使います。

 まず、MS-DOSが動作するのに最低限必要なファイルは、以下の3つだけです。

COMMAND.COM
MS-DOS本体
IO.SYS
Windows 9x系でMSDOS.SYSに代わりカーネルコードを含む核となったファイル
MSDOS.SYS
MS-DOSではカーネルコードを含む核となるファイル、後にIO.SYSの構成ファイル

 これでいわゆる英語版、英語用101キーボードでMS-DOSを利用できるようになります。

 これを英語版、日本語用106キーボードにするには、下記を加えた4つ、または、5つ。

JKEYB.SYS(・JKEYBRD.SYS)
日本語キーボード用ファイル

 更にこのようにMS-DOSで認識可能とする為や起動する為に何らかの構成を加えるには、config.sysというファイルが必要となるので5つまたは6つ。

CONFIG.SYS
構成を記述、システムに読み込む為のシステムファイル

 更にこれを日本語と英語の両方を扱えるようにするには、下記のファイル(とconfig.sysへの追記)を加えて11~12のファイルが必要です。

BILING.SYS
日本語と英語の両方を扱えるようにする(バイリンガル用)システムファイル
ANK16.FNT
アルファベットとアラビア数字用フォント
ANK19.FNT
アルファベットとアラビア数字用フォント
KANJI.FNT
漢字を含む日本語用フォント
JFONT.SYS
日本語表示用フォントシステムファイル
JDISP.SYS
日本語表示ディスプレイ用システムファイル

 他にKANJI24.fnt、GAIJI16.fnt、 GAIJI24.fnt、国別情報設定用のKKCFUNC.SYS、COUNTRY.SYS、テキストグラフィックス機能を持つドライバであるANSI.SYSなどもありますが、取り敢えず上記で事足りるでしょう。

 更にWindows 95/98/98SE/MEの起動ディスクとしては、多くの場合、CD-ROMドライバとCD-ROMを読み込む必要がありますが、MS-DOSにそうした機能はないので下記の2つのファイルを利用します。

OAKCDROM.SYS
ATAPI(IDE)接続CD-ROMドライブ用の汎用CD-ROMドライバ
(使えない場合やSCSI接続の場合、必要に応じて他のドライバを利用)
MSCDEX.EXE
DOSからATAPI(IDE)接続のCD-ROMを読み込むアプリケーション

 OAKCDROM.SYSなどのCD-ROMドライバはconfig.sysに追記、また、MSCDEX.EXEのようなアプリケーションを読み込む為には、一般にautoexec.batというシステムファイルを作成し、記述するのが慣例となっています。

AUTOEXEC.BAT
起動時、必要なアプリケーション起動などに使用するシステムファイル

 1.44MBという限られた容量内であれこれ処理するには厳しい為、拡張メモリを利用できるようにする(為に考案された)ファイルも必要です。

HIMEM.SYS
XMS/Extended Memory Specification経由の拡張メモリ内でデータを保持するプログラムを許容するDOS用デバイスドライバ

 ちなみに仮想マシンでWindows 9x系をゲストOSとしてインストールする際にEMM386.EXEの引数がRAM、NOEMS云々と話題になることがありますが、それは起動ディスク上のCONFIG.SYSの話ではなく、インストール後の下記手順の話です。

 EMS(EMM386.EXE)を使用してそのまま起動すると画面が真っ黒になってしまう。

 そうならないように取り敢えず、インストール完了後、再起動中に[F8]キーを押し、起動メニューからEMSを使用せずに起動可能な[セーフモード]で起動する。

 そしてエクスプローラの[表示][オプション]で[全てのファイルを表示]をON、[...拡張子を表示しない]をOFFにしてCドライブ直下のCONFIG.SYSをnotepadとかで開いてEMM386.EXE行のRAMをNOEMSに置き換えて再起動すれば、正常に起動する。

 よって起動ディスク上は、RAMでもNOEMSでもよく、むしろEMM386.EXE行は、remでコメントアウトしても削除しても問題ないはずです。

 この点を取り違えて無駄にハマらないように気をつけましょう。

 起動には直接関係ないものの、OSをインストールする為の起動ディスクであれば、インストールする前にインストールするディスクのパーティション確保とフォーマットが必要となるので以下2つのファイルが必要になります。

FDISK.EXE
ディスクパーティション構成用アプリケーション
FORMAT.COM
ファイルシステムフォーマットアプリケーション

 よってFAT12でフォーマットされたディスク上に以上17~18個のファイルを入れれば、106キーボードで且つ日本語を使えるMS-DOS環境が整い、パーティション作成、ファイルシステムの決定を含むフォーマット、インストールCDの読み込みとそのままインストールCDからインストールを行うことが可能な起動ディスクとなります。

 但し、いろんなバージョンのWindowsからファイルをバラバラにかき集めてきてもMS-DOSのバージョンとマッチせず、エラーとなる場合があるので、新規作成、または追記することになるAUTOEXEC.BATやCONFIG.SYS、CD-ROM関連の2つ以外は、基本的に起動ディスクを作成したWindowsのもの、または、同じインストールCDなどのメディア内にあるファイルで構成するのが賢明ですし、むしろ、そうしないといつまでもインストールできないでしょう。

 尚、これは、あくまでもMS-DOS基準でこうすれば、こうできるというボトムアップにより、起動ディスクとして機能するファイルをチョイスして最小限の構成としていますが、更なる工夫の余地もありますし、そもそもOS起動ディスクに利用する場合、WindowsバージョンやインストールCDやディスクイメージの構成(起動方法)の違いなどによって必要なファイルも異なってくる場合があり、インストール中にシステムチェックやディスク検索、書庫展開などを行いたい場合、OSを削除用のファイルを入れ込む必要がある場合等々もあるなど、これがMS-DOS起動ディスクとして唯一のファイル構成や唯一の方法というわけではありません。

 その上でこのファイル構成でセットアップする場合、実際には、AUTOEXEC.BATやCONFIG.SYSを正しく記述する必要はありますが、FDDがAドライブ、CD-ROMドライブがEドライブ、setup.exe(oemsetup.exe)がCDのルート直下のWIN95フォルダにある場合には下記のような手順となります。

  1. フロッピーディスク(Aドライブ)上のMS-DOSを起動
  2. [A:>fdisk]
  3. 再起動
  4. [A:>format c:]
  5. [A:>e:]
  6. [E:>cd WIN95]
  7. [E:>setup]

 これでインストールが始まることになります(が、[fdisk]は既存の作成済みのパーティションも削除できてしまいますし、[format]はドライブ内にデータがあっても全て消去されてしまうので利用に当たっては要注意)。

 ちなみに更なる工夫の余地とは、例えば、SMARTDRV.EXEがあるとコピーが速くなるとか、.CABファイルがある場合、EXTRACT.EXEがあると展開できるとか、仮想ディスクでは必要ないでしょうが、実際のHDDにインストールするならCHKDSK.EXEやSCANDISK.EXEが事前にチェックしてくれたり、インストール中に修復に利用できたりするといったようなことです。

  • MS-DOSディスク構成ファイルサンプル

 ちなみに有償OSであったMS-DOSやPC DOSは、既に販売終了している為、当時のものを持っている場合以外、それ以降は、基本的に入手できませんが、FreeDOSで十二分に代用できますし、他にもDR DOS、更にその派生をWindowsの起動ディスクに利用することもできるようです。

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