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パーティション / Partition

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パーティションとは?

パーティション / Partition

パーティション / Partitionとは

 IT/ICTにおいてパーティションと言えば、HDDやUSBメモリなどの保存媒体におけるOSの起動領域やデータ保存領域となるディスク上の区画分けされた領域を指します。

 OSをインストールして起動するにしても、データを保存するにしてもハードディスクやUSBメモリを使用する為には、パーティションを作成し、いくつかあるファイルシステムの内の1つでフォーマット(初期化)する必要があります。

 外付けHDDやUSBメモリなどは、買ってきてすぐに使えるように予めパーティションが1つ作成済みで歴史的経緯から多くの場合、より汎用的なFAT32、もしくは、NTFSというWindows用のファイルシステムでフォーマットされているのが一般的です。

 FAT32は1ファイル4GB未満、1パーティションあたり2TBという制約があり、更に実用性を考慮してテラバイト単位のディスクは、そうした制約がなく、Windowsユーザーが多いことによる可能性からNTFSでフォーマットされることが多くなっているようです。

 中にはそのシェアを意識してパッケージにはWindows/Mac OS X対応と書かれている製品もありますが、もちろん、Windows/Mac OS X/*BSD/PC-UNIX/Linux用など、それぞれそのOSやLinux/*BSD/PC-UNIXでよく利用されるパーティショニング(パーティション作成/編集+α)ツールがあれば、OSを枠越えて後からフォーマット仕直すこともできます。

 従来、BIOSを採用したIBM PC/AT互換機においては、BIOSの制約上、MBR方式による基本(Primary)パーティション4つ、その後、スペースが手狭になったことから、基本パーティション3つと拡張(Extended)パーティション1つとしてマシンやOSによる上限はあるものの、拡張パーティション内には任意の数の論理パーティションを作成可能となり、これが使われてきました。

 ただ、データ保存領域としてではなく、OS起動領域として見た場合、基本パーティションからしか起動できないというケースも多く、スペースの不足を補いきれず、また、論理パーティションはパーティション空間を連結式で認識する関係で途中のパーティションを削除したりすると以降のパーティションまで消えてなくなってしまう為、柔軟性に欠けるという一面もあります。

 また、ギガバイト単位だった頃は無縁でしたが、テラバイトを超えるHDDが登場した昨今、1セクタを512バイトとする場合、MBR方式には、2TB(正確には2TiB)の壁があり、これを超える容量にアクセスできない点を克服する必要が出てきました。

 これを解決する為、1セクタを512バイトの8倍の4Kバイト単位にすれば16TBまで扱うことができるということでハードディスクやパーティショニングツールも対応する必要があったものの、対応が進み、ある時点を境に近年、これが一般的になっています。

 それとは別にBIOSに代わることを意図したEFI/UEFIに含まれる一仕様としてGPT/GUID Partition Tableが策定されるに至り、MBR方式にあった課題をクリアすることができるようにはなりましたが。。。

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