UNIX/Linux及びシェルで使うエディタといえば数ありますが、軽量で有事の際にも使える可能性が高いvi/vimは覚えておくにこしたことはありません。
わかっちゃいるけど面倒くさい、とりあえず3分で使えるvi/vim講座。
vi/vimのバージョン情報は何れもコマンドライン(sh系を想定)から確認する事もできますが、多くの場合viはvimのalias(別名及びaliasコマンド)やvimへのシンボリックリンクになっていると思われ、その場合には同じ情報が表示されます。
$ vi --version
$ vim --version
*ハイフン2つに続けてversion
*ほとんどの場合、いずれもvimバージョンが表示される
vi/vimには、コマンドモード、編集モード、入力モードの大きく3つのモードが、更に入力モードには挿入モードと追加モードがあります。
『コマンドモード』
ファイルとは別に画面一番下一行に表示されるバッファ領域へのコマンド入力と[Esc]キーによる編集モードへの切り替えができるモード
『編集モード』
入力以外のカーソル移動やコピー&ペーストなどの各種編集作業、[:]コロンキーでコマンドモード、[i]キー、[a]キーで挿入モードへの切り替えができるモード
『入力モード』
入力が可能で[i](insert)キーでカーソル位置、[a](add)キーでカーソル位置の直後に挿入でき、[Esc]キーによる編集モードへの切り替えができるモード
まとめると以下の通りです。
キー | 切り替え状態 | 機能 |
---|---|---|
[ Esc ] | コマンドモード >> 編集モード 挿入モード >> 編集モード 追加モード >> 編集モード | 編集全般 |
[ : ] | 編集モード >> コマンドモード | コマンド入力実行 |
[ i ] | 編集モード >> 挿入モード | 文字挿入のみ |
[ a ] | 編集モード >> 追加モード | 文字追加のみ |
ファイルを開いた時の初期状態は何れも編集モードです。
$ vi * vimでも可
コマンドラインからvi(vim)とするとファイル新規作成状態かつ編集モードでvi/vimのバージョン情報が出力され([i]/[a]キーで入力を始めると消え)ます。
$ vi ファイル名
ファイル名を指定すると既存のファイル、または新規ファイルとして編集モードで開きます。
vi/vimを終了するには、(入力モードからの切り替え時は[Esc]キーを押して)編集モードから[ : ]を入力してコマンドモードに切り替えて
: w (上書き保存)
: wq (上書き保存して終了)
: w ファイル名 (名前を付けて保存)
: wq ファイル名 (名前を付けて保存して終了)
などで保存するとファイルが作成され、上記で保存だけしたファイルは[ q ]で終了でき、保存しないで終了するには(スペースを入れずに)[ : q ! ]とします。
: q (終了/編集後、保存していないと注意メッセージが出力される)
: q ! (保存しないで強制終了)
: qa ! (同上)
コマンドラインヘルプやmanなどもありますが、vi/vim起動後にコマンドモード[ : ]でヘルプファイルを参照できます。
: help
: help キーワード
: help コマンド
カーソル移動と編集については次のページUNIX/Linux 3分で使えるvi/vim Step2に続きます。