気の向くままに辿るIT/ICT/IoT
webzoit.net
ハードウェア

Raspberry Pi 400/arm64 Linux/Box86/Box64/WineでWindowsアプリ起動

ウェブ造ホーム前へ次へ
サイト内検索
カスタム検索
Raspberry Piって?

Raspberry Pi 400/arm64 Linux/Box86/Box64/WineでWindowsアプリ起動

Raspberry Pi 400/arm64 Linux/Box86/Box64/WineでWindowsアプリ起動

2022/09/08
Arm64 Raspberry Pi OSなRaspberry Pi 400にBox86/Box64でx86/x86_64用WineからのWindowsアプリ達

 つい先日、Debian でWine 7.0からのKindle for PC 1.38.0起動・読書してみました。

 恥ずかしながら、当初、Raspberry Pi 400パソコンで何のエミュレーションもなく、さてWine...と作業開始...。

 って、おいおい!x86/x86_64なBSD*/PC-UNIX/Linux/Mac OS XなどmacOS上で使う前提のWineをarm64なラズパイで直接動かそうなんてアホかいなと気づき、amd64なDebianに切り替えたわけです。

 が、QEMUみたいなのがあるんだからarmなラズパイだってできるよね?と思って、ただただ興味本位でやってみた話。

 結論から言うとできました、とりあえず、i386とamd64の、というかwine 32bitとwine 64bitの共存もできました。

 ただ、以前、wineを使った頃は、ホストマシンも32ビットだった為、共存は考えることもなかったですし、情報は限られている模様な上に肝心なところに触れていなかったり、濁していたり、異なっていたりと錯綜しているように見受けられ、何が正解なのか、イマイチわからないのですが、まぁ、できてるので大丈夫でしょう。

 さておき、エミュレーションには、QEMUではなく、より速いんじゃなかろうかという噂のBox86Box64を使うことにしました。

 Box86/Box64って以前、FedoraかなんかにBoxって名前で仮想環境としてなかったっけ?使ったことはないですが、へー、こんなのあるんだって思った記憶があるのですが、気の所為でしょうか。

 QEMUについては、システムエミュレーション機能による仮想化ソフト・仮想マシンとして以前、Windows erからBSD* er/PC-UNIX er/Linux erになるべく、VMWareVirtualBoxVirtual PCと共にあらゆるBSD*/PC-UNIX/Linuxディストロの試用でお世話になったことがありました。

 そんなこんなで今回は、QEMUのもう1つの仮想化技術ユーザーエミュレーションが使えるんじゃないかと思ったことが発端。

 結果、余計なことをせずに一定の手順に沿えば、Box86/Box64、本家WineHQからi386/amd64なWineをダウンロード・インストール、連携して使うまでは超簡単でした。

 一方、前もって覚悟しておくべきは、wineは、全てのWindowsアプリを動かせると言っているわけではなく、実際もそうで、x86(32bit)のアプリは結構動くものがある、x86_64(64bit)は、未知数な感じと思って使う方が健康的であり、温かい気持ちでありがたく使わせて頂くのが正解でしょう。

 また、Windowsアプリによってwineのバージョンや環境が異なる(あれがダメでもこれならとwineバージョンや環境を試してみる)ことも珍しくないようです。

 それがDebianなら、更にstable(安定版)、devel(開発版)、stageing(テスト版)があるわけで。

 とは言え、x86/x86_64ベースのLinux上でもArmなLinux上でも、なんならmacでも、デスクトップ上のアイコンをダブルクリックするだけでWindowsアプリを起動できたりもするわけで、マルチブートはもとより、仮想マシンよりも明らかに手軽なんですから。

Box86/Box64のインストール

 Box86とBox64は、git cloneなりダウンロードなりしてインストールするだけでwineとの連携も、ほぼほぼ考えることも、することもなく、あっけなく完了。

 尚、Box86とBox64の間で相互翻訳はないとのことなので両方ともインストールします。

rpi64bit:~ $ sudo apt install gcc-arm-linux-gnueabihf # installs the cross-compiler toolchain required to build 32 bit ARM code
rpi64bit:~ $ git clone https://github.com/ptitSeb/box86
rpi64bit:~ $ cd box86
rpi64bit:~ $ mkdir build; cd build; cmake .. -DRPI4ARM64=1 -DCMAKE_BUILD_TYPE=RelWithDebInfo
rpi64bit:~ $ make -j2
rpi64bit:~ $ sudo make install
rpi64bit:~ $ sudo systemctl restart systemd-binfmt
rpi64bit:~ $

 Box86なら、Debian系ならリポジトリを追加して毎週更新のコンパイル済みバイナリを使うこともできるとのことですが、他のアーキテクチャは、それぞれビルドが必要、同じArm系でも32ビットなラズパイ用Box86、今回必要な64ビットなラズパイ用Box86のようにcmake/makeでインストールします。

rpi4_64bit:~ $ git clone https://github.com/ptitSeb/box64
rpi4_64bit:~ $ cd box64
rpi4_64bit:~ $ mkdir build; cd build; cmake .. -DRPI4ARM64=1 -DCMAKE_BUILD_TYPE=RelWithDebInfo
rpi4_64bit:~ $ make -j4
rpi4_64bit:~ $ sudo make install
rpi4_64bit:~ $ sudo systemctl restart systemd-binfmt
rpi4_64bit:~ $

 Box64もDebian系のコンパイル済みバイナリの他、64ビットなRaspberry Pi 4用Box64も同様にcmake/makeでインストールします。

 Box86/Box64共にインストール後、sudo systemctl restart systemd-binfmtすることでwineとの連携をとれるようです。

 なぜ、Box86には、gcc-arm-linux-gnueabihfが必要で、Box64に不要なのかは謎。

 また、なぜ、Box64では、sudo systemctl restart systemd-binfmtは「初回インストールの場合は」と明示してあるのかも謎...確かになぜかBox86というかwine winbootが通らない時、systemd-binfmtを再起動すると通ったりしたが...。

 make -j2や-j4は、ビルドに使うCPUコア・スレッド数で、実装の倍までは...なんて話もあり、C++なので多少時間はかかるものの、ここは、あまり無理をせず、少なめな設定が吉かも。

 ちなみにBox86/Box64含め、多くのRaspberry Pi用のアプリを自動インストール/アンインストールしてくれるPi-Appsなるものもあり、Pi-Appsのインストール/アンインストールも簡単ですし、使い方は説明不要レベルで簡単です。

任意のバージョンのi386/amd64なwineをダウンロード/インストール

 Raspberry Pi 400には、Debian派生の標準のRaspberry Pi OS bullseyeを入れたのでWineHQからi386amd64のstable 7.0.0.0版wineをダウンロードし、インストール。

 wineのインストールについては、

 Box86でi386とBox64でamd64によるwineの併用については、

 を参考にしました。

 ただ、併用のページは、wineのi386とamd64の中身をがっちゃんこしちゃってるのですが、そうするとうまくいかなかったので分けて展開・保存しました。

 というわけで今回は、stableな最新バージョン7.0.0.0を選択(stableなどの版の後に-i386や-amd64があるのとないの2つ必要らしいです)。

rpi64bit:~ $ cd path/to/any
rpi64bit:~ $ wget https://dl.winehq.org/wine-builds/debian/dists/bullseye/main/binary-i386/wine-stable-i386_7.0.0.0~bullseye-1_i386.deb
rpi64bit:~ $ wget https://dl.winehq.org/wine-builds/debian/dists/bullseye/main/binary-i386/wine-stable_7.0.0.0~bullseye-1_i386.deb
rpi64bit:~ $ dpkg-deb -xv wine-stable-i386_7.0.0.0~bullseye-1_i386.deb wine-installer
rpi64bit:~ $ dpkg-deb -xv wine-stable_7.0.0.0~bullseye-1_i386.deb wine-installer
rpi64bit:~ $ mkdir wine_stable_i386_bullseye_7.0.0.0
rpi64bit:~ $ cp -r wine-installer/opt/wine-stable/* wine_stable_i386_bullseye_7.0.0.0/
rpi64bit:~ $ ls wine_stable_i386_bullseye_7.0.0.0/
bin lib share
rpi64bit:~ $ rm -rf wine-installer
rpi64bit:~ $

 i386なwineはこんな感じでダウンロード・展開、後始末。

rpi64bit:~ $ cd path/to/any
rpi64bit:~ $ wget https://dl.winehq.org/wine-builds/debian/dists/bullseye/main/binary-amd64/wine-stable-amd64_7.0.0.0~bullseye-1_amd64.deb
rpi64bit:~ $ wget https://dl.winehq.org/wine-builds/debian/dists/bullseye/main/binary-amd64/wine-stable_7.0.0.0~bullseye-1_amd64.deb
rpi64bit:~ $ dpkg-deb -xv wine-stable-amd64_7.0.0.0~bullseye-1_amd64.deb wine-installer
rpi64bit:~ $ dpkg-deb -xv wine-stable_7.0.0.0~bullseye-1_amd64.deb wine-installer
rpi64bit:~ $ mkdir wine_stable_amd64_bullseye_7.0.0.0
rpi64bit:~ $ cp -r wine-installer/opt/wine-stable/* wine_stable_amd64_bullseye_7.0.0.0/
rpi64bit:~ $ ls wine_stable_amd64_bullseye_7.0.0.0/
bin lib64 share
rpi64bit:~ $ rm -rf wine-installer
rpi64bit:~ $

 amd64なwineはこんな感じでダウンロード・展開、後始末。

rpi64bit:~ $ rm ~/path/to/any/*.deb
rpi64bit:~ $

 ダウンロードした.debファイルも不要なら削除しておきます。

rpi64bit:~ $ sudo ln -s ~/path/to/any/wine_stable_i386_bullseye_7.0.0.0/bin/wine /usr/local/bin/wine
rpi64bit:~ $ sudo ln -s ~/path/to/any/wine_stable_i386_bullseye_7.0.0.0/bin/wineboot /usr/local/bin/wineboot
rpi64bit:~ $ sudo ln -s ~/path/to/any/wine_stable_i386_bullseye_7.0.0.0/bin/winecfg /usr/local/bin/winecfg
rpi64bit:~ $ sudo ln -s ~/path/to/any/wine_stable_i386_bullseye_7.0.0.0/bin/wineserver /usr/local/bin/wineserver
rpi64bit:~ $ sudo ln -s ~/path/to/any/wine_stable_amd64_bullseye_7.0.0.0/bin/wine64 /usr/local/bin/wine64
rpi64bit:~ $

 ここで/usr/local/binにシムリンクを張ります。

 ~/、または、フルパス指定しないと正常にリンクを張れないので注意。

 たぶん、これで良いんだと思いますが、wine64はamd64から、それ以外のwine/wineboot/winecfg/wineserverは、i386から。

 とは言え、diffで比較してみるとバイナリのwine/wine64/wineserverは異なりますが、wineboot/winecfgは、i386でもamd64でも中身は変わらないので、どちらでも良さげです。

wineとwine64を使い分ける

rpi64bit:~ $ vi ~/.bashrc
...
alias wine64="WINEPREFIX=~/.wine64 wine64"
...
rpi64bit:~ $ source ~/.bashrc
rpi64bit:~ $

 wineの時、Windows関連のルートとなるディレクトリは、任意で作成できますが、デフォルトは~/.wineであり、WINEPREFIXのデフォルトも同様、他方、wine64の時は、別のディレクトリとして~/.wine64としておくべく、aliasで別名として指定しておきます。

 デフォルトを変更する方法もあるようですが、そうでない場合、別途指定したい時は、端末上などでWINEPREFIX=で都度ディレクトリを指定したものを前置するか、このように~/.bashrcなどに追記しておく必要があるでしょう。

 これでwineとwine64を使い分けることができるようになります。

rpi64bit:~ $ wine --version
wine 7.0
rpi64bit:~ $ wine64 --version
wine 7.0
rpi64bit:~ $ winecfg
...

 この時点で端末でwine --version/wine64 --versionとすればバージョンが、wincfgとすれば、GUIのWine設定画面が表示されます。

rpi64bit:~ $ vi ~/.bashrc
...
alias wine64="WINEPREFIX=~/.wine64 wine64"
export BOX86_NOBANNER=1
...
rpi64bit:~ $ source ~/.bashrc
rpi64bit:~ $

 尚、Box86関連の印字を非表示にしたい場合には、端末でBOX86_NOBANNER=1の後半角スペースをおいてwine --versionなどとするか、~/.bashrcなどでこれをexport、source ~/.bashrcすれば、OK。

 よってwine64のaliasと併せるとこんな感じになります。

 また、後述のようにwinetricksはもちろんのこと、wine/wine64でWindowsアプリを起動することもできます。

 その過程でwineで必要となった場合に.NETの代替Mono、インターネットエクスプローラ関連で使われるGeckoのインストールを促されるので今行った操作を滞りなく実行するためにも以後のためにもインストールしておくのが賢明です。

 Arch Linuxなどには、wine用のMonoやGeckoをリポジトリから取得できるような情報もあるようですが、Raspberry Pi OSやDebianにはないので。

 と言ってもWineHQにあるのですが、場所が違うのか、(PCのDebianにはない一方、)なぜか、Raspberry Pi OSにおいては、いつの間にかできていた/usr/share/wine/mono、/usr/share/wine/gecko以下に配置してみても効果はないみたい?でした。

winetricks

 winetricksは、GUIパネルからWindowsのdllやアプリ、フォントのインストールなどの他、winecfgを実行したり、レジストリエディタを開くことができたりする、wineを使う上で、とても便利なツールです。

 が、残念なことにwinetricksは、32bit版のみで64bit版は現時点では存在しないようです。

 これもwine 32/wine 64を共存させるにあたり、wine64以外をwine 32にした理由の1つです。

rpi64bit:~ $ cd path/to/any
rpi64bit:~ $ wget https://raw.githubusercontent.com/Winetricks/winetricks/master/src/winetricks
rpi64bit:~ $ chmod +x winetricks
rpi64bit:~ $
rpi64bit:~ $ sudo ln -s ~/path/to/any/winetricks /usr/local/bin/winetricks
rpi64bit:~ $
rpi64bit:~ $ winetricks
...

 Winetricks/Wiki WineHQにあるようにダウンロードとインストールは簡単で設定もCLIでもGUIでも可能です。

 インストールというか展開、/usr/local/binへのシムリンクが完了したら、端末から単にwinetricksとして初期画面のメニューの他、[Select the default wineprefix]を選択すれば、更にいろいろなことができるようになっています。

 フォントは、英語系には?corefonts、日本語には、fakejapanese系やcjkfonts、takaoあたりが良さそうです(が、設定後、GUI上には設定が反映されない?ことがあったりしてできたのやらできていないのやら、化けなくなるので効いているのでしょうが)。

 前述のように、BOX86_NOBANNER=1を指定すれば、Box86関連の印字を非表示にすることもできます。

 ちなみにwinetricksは、リポジトリにもあったりすると思いますが、依存関係としてリポジトリ内のwineもインストールされてしまうので、このようにダウンロードしてくるのが賢明でしょう。

64bitホスト上で32bit Wine用アプリをapt installする場合

rpi64bit:~ $ sudo dpkg --add-architecture armhf
rpi64bit:~ $ sudo apt update
rpi64bit:~ $

 もし、Raspberry Pi 4/400かつ、Raspberry Pi OS 64bit上でWine 32bit用にRaspberry Pi OS上のパッケージ管理システムを使ってパッケージを追加したい場合には、Arm系の32bit版アーキテクチャであるarmhfを追加してリポジトリリストをアップデートしておき、インストールする際は、パッケージ名:armhfとします。

 Raspberry Pi 4/400かつ、Raspberry Pi OS 64bitの場合、アーキテクチャはarmであり、32bit用はarmhfなのでこうなります(が、x86_64系のamd64ホスト上の場合にはi386とするようです)。

試してみたWindowsアプリ

 wineにプリインストールされたアプリの内、試してみたファイラーExplorer(explorer.exe)、Internet Explorer(iexplore.exe)、WordPad(wordpad.exe)は、wine(~/.wine/drive_c/内にあるアプリ)、wine64(~/.wine64/drive_c/内にあるアプリ)共に起動しましたが、Windows Media Player(wmplayer.exe)は何れも起動しませんでした。

 また、窓の杜から任意に選んだ32bit版Notepad++Windows時代に数少ない好んで使っていたアプリの内、同じく32bit版IrfanViewはインストーラによるインストール及び起動、使用することができました。

 一方、64bit版IrfanViewも試したところ、インストーラによるインストールはでき、メニューにもWineアプリとして登録されたものの、起動、使用することはできず、ラズパイの純粋な端末から起動させても特段エラーもなく、さらっとプロンプトが返ってきたので原因不明。

Arm64 Raspberry Pi OSなRaspberry Pi 400にBox86/Box64でx86/x86_64用Wine 7からKindle for PC 1.38.0のAmazonログイン画面までは出たが...

 wineを改めて使うきっかけとなったKindle for PCも試してみましたが、wine(32bit)では、Kindle画面が出そう、または、Amazonログイン画面が出た、Amazonログイン画面が出そうなところで応答なし、wine64は64bit版IrfanViewと同じ感じで起動できず。

 試してはいませんが、Kindleは2017年頃らしきものがwinetricksの[install an application]から選択できるようにはなっているので過去には動いたのかも?というか、冒頭リンク先のようにPC/Debian上のWine 7ではインストール・登録・読書できているので、逆になぜできないのか、ちょっとした環境調整でできるものなのか。

 尤もKindleは、タッチパネルでもない限り、マウスパッド付きのメインで使っている|たノートPCの方が断然読みやすいので、ディスプレイが、そうでないラズパイパソコンでできる必要はなく、良いんですけどね。

 さて32bitのアプリは、winetricksのおかげでフォントなどもインストールでき、文字化けも解消しますが、対応していない64bit版は、どうすれば...、他から持ってきて~/.wine64内の然るべき場所に保存すればよい?、というか、64bit版にも影響しているのか、デフォルトで持っているのか、日本語は化けてないのにアルファベットが文字化けしてたり...。

備考

 Raspberry Pi 3B+含む以前のラズパイでは、カーネルの関係で、もう1手間2手間あったようですが、Raspberry Pi 400だったので楽ちん。

 また、Raspberry Pi 400だからでしょう、ラズパイ/Raspberry Pi OS 64bit上のBox86/Box64、Box86/Box64上のWine、Wine上のWindowsアプリ、試してみたら、起動には若干時間がかかるものの、起動してしまえば、USB 2.0なUSBメモリですら、ほぼほぼ快適、ホントはSSDなのでネイティブアプリと遜色もなく、超快適です。

 若干、CPUのクロック周波数は低いながらもRaspberry Pi 4でも快適でしょう。

追記

2022/09/12

 実は、当初、この検証を行ったラズパイ400の環境が壊れ、USBメモリにイチから焼いてやったら問題ない、いろいろ入れてあるため、できれば焼き直したくはないラズパイ400のSSD環境を元に戻すべく奮闘した話。

 この検証は当初、タイトル通り、ラズパイ400で行い、環境を整えてBox86/Box64上のWine 7.0で1つ2つアプリをインストールしたりもして起動確認後、もうちょっと環境整えられるかな...と後の惨劇!?を知る由もなく安直安易に貪欲に作業を開始...。

 とwinetricksでフォントやdllやaptでarmhfやarm64のパッケージをインストールしたりしている内にRaspberry Pi OSのパッケージの依存関係が壊れてしまい、sudo dpkg -P --force-remove-reinstreqでなんとか復旧できたものの、Raspberry Pi Imagerで入れた当初のデスクトップPIXEL?が構成できなくなったようで勝手に普通のLXDEがちょっと劣化した感じになってしまいました。

2022/09/24

 Rpi3 + Navio2 - Cannot perform Image processing Tests without desktop utilityの通り、raspberrypi-ui-modsをインストール、ログアウトし、LXDE-Piを選択、再ログインしたら直りました。

 dpkg -l raspberrypi-ui-modsしたら、あることになってたんですけどね。

 それが壊れてるってことか。

 ちょっと時間が空いて、そう言えば、と思ってログイン画面でデスクトップ環境の選択肢を眺めたら、LXDE-Piがあって選択して起動してみようと思ったら/usr/bin/startlxde-pi not foundみたいな見つからないエラーで[okay]して表示されたのが、先日の壊れたっぽいLXDE。

 レアケースなのか、ワードを間違えたのか、検索してもヒットするのは10件程度、関係ありそうなのは、先のリンク先1件のみ、とは言え、そのリンク先にはRaspberry piフォーラムのリンクhow to install PIXEL desktop over Raspbian Jessie LITEもあったので探し方が悪かったようですが、何れにせよ、ドンピシャでした。

 尤も今となっては、Cinammon使いますが、解決してスッキリ。

 と思ったら、PIXELでログアウトしたら、ログインパネルしかなく、他のデスクトップ環境選べない...。

 同時にWine 7.0においてwinecfgやwine uninstallerなどとしても、wine notepadなどとしてもそれまで普通に開いていたGUI画面(ウィンドウ・パネル)類が一切表示されなくなってしまいました(Raspberry Pi OS側のGUIは起動できますがWine系が開かない)。

 えー!?ということでBox86/Box64もビルドで入れたり、Pi-Appsで入れたり、WineHQから、とりあえず、i386をとstableは7.0.0.0以外に6.0.2/5.0.2を、develから5.22/7.16を、stagingから7.7/7.13をと任意のバージョンを持ってきて/usr/local/binに反映させるも、どれもダメ。

 ということは、あれこれやっている間に必要なパッケージがなくなったとかRaspberry Pi OS(Debian)のパッケージの不足か?ということで確認の為、ImagerでUSBメモリに64ビット版を焼いてページ冒頭の環境を整え、やってみました。

 すると当初ラズパイ400でやった時と同様、Box86/64はビルドでもPi-Apps版でも、Wine 7.0でwinecfgもwine uninstallerも、もちろん必要都度、ウィンドウも表示され、アプリのインストール・起動も、あっさり、できることが判明。

 やっぱり、ラズパイ側のシステム環境か...とラズパイ400のSSDとUSBメモリに入れたRaspberry Pi OS間のインストール済みパッケージの違いを比較、不足分が結構あったのでラズパイ400のSSDにインストール。

 もちろん、1つずつ見比べたわけでも、一つ一つ端末に向かってapt installしまくったわけでもなく、apt/dpkg、comm/uniq/grep/sed/awk...等々やshellのワンライナーを駆使して。

 このインストールも順番も重要なのか、一度失敗したパッケージがあり、あれこれ悩んだ挙句、後ですんなりインストールできることが判明したりといろいろありました。

 が、それでもWine 7含め、任意に選んだ複数のバージョンのWineも変化はなく、GUIパネルが開かない...。

 足りなかったんじゃなくて余計なものが入ってたとか?

 さておき、ならばとラズパイ400にWineのフロントエンドを謳い、アプリとWineをまるごとまとめて個別環境にしてくれるというPlayOnLinuxを入れてみることに。

 これもBox86があるからこそなせることですね。

 自分で入れたもの、アプリインストールで入ったもの含め、~/.PlayOnLinux/wine/linux-x86/には、2.22、3.0.3、3.0.4、5.0.2、6.0.1、7.11などwineバージョンが複数あり、7.11から遡って試してみました。

 すると7.11と6.0.1はPlayOnLinuxを入れる前と変わらないものの、5.0.2だとwinecfgが開いた、インストールしたアプリ専用のwinecfgも開いた...。

 できるバージョンとできないバージョンがある...wineらしいと言えばwineらしいですが、ということは、PlayOnLinuxなしでもWineHQから5.0.2をダウンロード、反映させればいけるってことだよね?

 ということでやってみるとwine 5.0.2ならwinecfgやらwine uninstallerやらアプリやらウィンドウも開いて起動させることができました!

 とりあえず一安心です。

 が、5.0.2では6.xへのアップデートを促されますし、6.xにしても、stableでさえ7.0が最新な中、最新で使えるのが、と考えると古い...。

 それと気になるのは、当初は、wine 7.0でもできたことが、なぜ、wine 5.0.2でないとできなくなってしまったのか...。

 もっと言えば、i386 stableの7.0.0.0/6.0.2/5.0.2、develの5.22/7.16、stagingの7.7/7.13において同じ症状だった中、当然、そこからもwinecfgやuninstaller、regeditなどは開かないながらも、なぜか、唯一、7.0についてはwebtricksだけ起動できたんですが、これもなぜなのか...。

 あと期せずしてシステム上のwineが入ったり、削除したりしていたわけですが、きれいにしたはずが、最後にwineコマンドとして/usr/lib/wineが効いてて「それコマンドじゃねーじゃん」といった旨!?のエラーが出て、そりゃそうだと削除しました。

 って、えっ!?なにそれ...?

 ちなみにPlayOnLinuxは初めて使いましたが、メニューに沿えばよく、簡単でアプリをバージョンを加味しつつ、wineまるごと、都度インストーラが出てくるところからしてMonoやGeckoさえも含めて個別の環境として保持してくれるので共存させても干渉も起きず良いですね。

 反面、アプリが増えれば増えるほどwine分も増してディスク使用量も増えるので注意。

 と言ってもアプリによって対応するWineバージョンが異なるケースはあってPlayOnLinuxでなくても複数のアプリを使いたい場合、「アプリ+とあるWineバージョン」をセットで管理せざるを得ないケースもあるので同じですけどね。

 また、これもPlayOnLinuxに限ったことではなく、Wineが「Windowsゲームができるように」から始まったようなので当然でしょうが、数としてはゲームが圧倒的、そもそもWindowsアプリの必要性がない自身からすると尚更、他は、古いものを含めても少ない印象が否めず。

 しかも、結構あるアプリの赤いマーカー行は、期待通りに動かないかもなテスト中案件な模様、が、テスト中でないものも、以前はできたけど、今となってはということなのか、インストールさえできないものが結構ありそう。

 試してみたところ、7ZipとMicrosoft Paintはインストールできた一方、IrfanView、NotePad++は途中でフリーズ、これは当然かAmazon Kindleは2017年版の1.17?とかで鍵が合わずダウンロードできずでした。

 PlayOnLinuxには、収録されていないアプリを追加できる機能もありますが、これは、PlayOnLinuxを使わない場合同様の検証が必要になるでしょう。

 ただ、Wineを追求したい向きには、今回そうだったように、とあるWineバージョンで異変が起きた場合や、もし、PlayOnLinux内に現状、必要なWindowsアプリがない場合でも闇雲にWine環境を手探りするよりも、成功体験でもあるはずの収録済みアプリの環境を調べて真似ればいけるかも的に、参考にできるのは、かなり良いかも。

2022/09/21

 あ、タイミング的には、もしかしてとzram-toolsを入れてzramを有効にしてから、やはり、wine 5.0.2でやってみたら、64bitは、見慣れたWineのポップアップが表示され、一歩進んだ感はありつつ、相変わらずも、32ビットのIrfanView、NotePad++はインストールやアップグレードもできるようになりました。

 他方、最新のKindle for PC 1.38.0を試したところ、ファイルの展開やデスクトップアイコンまでは作成されるも、Wine C++ Runtime LibraryというRuntime errorのポップアップが表示され、winetricksからvcrun6やsp1、その過程でmfc42、追加でmfc40などをインストールしてみましたが、変わらずランタイムエラー。

 wineバージョンにもよるでしょうが、検索すると過去バージョンのKindle for PCにしたら、あっさりいけたという情報も見かけましたが、なんとも。

 zramは、データを圧縮することで限られたRAMを効率良く使えるようにできるものでDebianでは、Busterから使えるようになったようでRaspberry Pi OSもそうでしょう。

 まぁ、でも、wine 7では、そんなことしなくてもできたわけで...、5.0.2より7.0.0.0の方が断然効率がよくなったとかでもない限り、zramの影響じゃないかな...?

ウェブ造ホーム前へ次へ