仮想化ソフトウェアの1つVMware Playerで作成した仮想マシンのゲストOSには、様々なOSをインストールできますが、このページでは、Linux/BSD/UNIXディストリビューション(ディストロ)の中から任意に抽出し、当サイトにおいてVMware Player上で検証したLinux/BSD/UNIX系OSの内、DragonFlyBSDのインストール及び起動について記します。
今回は、DragonFlyBSD 3.6.0とDragonFlyBSD 3.4.3 GUI(下記isoディスクイメージ)を使用させて頂きました。
DragonFlyBSDは、FreeBSD 5の開発に当たり、マルチコア対応の技術的相違からFreeBSD 4をベースとして派生したものです。
他方、386BSDからフリー且つ高速でセキュア、より多く移植することを目指して直接フォークしたものにNetBSDがあり、NetBSDからセキュリティ強化を目指し派生したものにOpenBSDがあります。
DragonFlyBSD 3.6.0は、VMware Playerでは、48MB以上で起動を確認できました。
DragonFlyBSD 3.4.3 GUIバージョンもLiveCDでGUIを試す場合、[root]でログイン後、[startx]としてXを起動する為、VMware Playerでは、ログインシェル起動までは、(それでも48MBでは無理で)64MB以上あればよいですが、512MBまで試してみましたが、GUI起動に失敗することから、どのくらいメモリが必要なのか検証できていません。
尚、各種アプリケーションが必要とするメモリ量は考慮していません。
また、特に指定がない限り、ここで示すRAM値は、各仮想化ソフトウェアでの仮想マシン作成時に指定した値であり、少なくとも一定以上のRAM値を指定した場合においては、そこから仮想化ソフトウェアが消費するメモリを差し引いた値が、ゲストOSで利用可能なRAM総容量として割り当てられているようです。
まず、手順としては、DragonFlyBSD 3.6.0及びDragonFlyBSD 3.4.3 GUI共に起動、[login:]プロンプトが表示されたら、即インストールする場合には、[Installer]と入力後、[Enter]、LiveCD上でログインシェルを利用するには、パスワードなしの[root]でログイン、DragonFlyBSD 3.4.3 GUI版でGUIを試す場合は、更に[startx]と入力して[Enter]でGUIを起動することになります。
今回、使用したDragonFlyBSD 3.6.0(CUI)及びDragonFlyBSD 3.4.3 GUI共に[login:]の後に起動メッセージが、オーバーランしてかぶる恰好となりますが、入力は受け付けるので数行前にも書いてあるように[Installer]や[root]とタイプし、[Enter]を押せば、先に進みます。
DragonFlyBSDのパッケージマネージャというかパッケージの管理は、当初は、FreeBSDのports、バージョン1.4からは、pkgsrc、3.6からは、Dportsがデフォルトのパッケージシステムになっています。
DragonFlyBSDのデフォルトのログインシェル(shell)は、csh、起動時に読み込む初期ファイルは、ホームディレクトリの[ .profile ]や[ .login ]、[ .cshrc ]です。
DragonFlyBSDは、英語キーボードで起動し、デフォルトでは、loadkeysコマンドもないのでキーボード設定も含め、日本語環境が必要な場合には、組み込む必要があります。