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Raspberry Pi 400でできることは数知れず

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Raspberry Pi 400でできることは数知れず

Raspberry Pi 400でできることは数知れず

2023/05/18

 当記事は、Raspberry Pi 400レビューの備考欄に書いてあったものを転載・再編したものです。

Raspberry Pi 400のパッケージ

 パソコンという視点からしてもサブパソコンの域は優に超え、自身のように人によっては十分、メインともなり得るキーボードに内蔵された恰好のRaspberry Pi 400。

 SSHやVNCを使えば、モニタやマウスすらも要りませんが、もちろん、モニタやケーブル、マウス、ストレージ、電源を用意すれば、単独で使うこともできます。

 ストレージについては、microSD、USBメモリ、HDD、SSDなど何れからでもブートできる柔軟性。

 ネット接続や通信もLANケーブルによる有線はもちろん、Wi-Fi、Bluetoothも使えます。

 それに加え、誕生の経緯もあってGPIOピンを備え、電子工作もでき、IoTやスマート化においてハブとしても使えます。

 また、その構成から普段使いのブートデバイスを差し替えるのも容易でmircoSDやUSBメモリ、SSD(やHDD)にAndroid、Linux/*BSD/UNIX...のような全く別のOSを仕込んで起動させることもいとも簡単にできます。

 何ができるか気になる人も多いようですが、この時点で既にパソコンにできることを超えてRaspberry Pi 400ではより多くのことができることがわかります。

 そんなRaspberry Pi 400自体の電源は、DC5V、ARMクアッドコア64ビットCPU、4GB RAM、IEEE802.11b/g/n/ac 2.4GHz/5GHzデュアルバンド無線LAN、Bluetooth 5.0...。

 当然、こうした性能では間に合わない用途には向きませんが、とは言え、なかなかのスペックですから、できることはたくさんあります。

Androidと戯れる

 Raspberry Pi OS上でネイティブアプリ感覚でAndroidを使いたいならWaydroid一択でしょう。

 Waydroid安定版の最新はLinegeOS 18.xベースのAndroid 11。

 スマホで人気のカスタムROMをmicroSDやUSBメモリに入れてRaspbrry Pi 400やRaspberry Pi 4から起動したいなら、

仮想マシンで遊ぶ

 ARM64なRaspberry Pi OSでもKVM/QEMU、これによるVirtmanagerも使えます。

 また、DockerもRaspberry Pi 400上でも使うことができます。

 KVMにしろ、Dockerにしろ、CPUの仮想化もできるQEMUの力を借りれば、アーキテクチャの枠を超えて仮想マシンを動かすことはできますが、Raspberry Pi上に限らず、その分の負荷がかかるためネイティブアーキテクチャほどの速度感での実行はできませんけどね。

 また、先のWaydroidもそうですが、ARM64対応であれば、LXDでDebian bullseye amd64上にWindows 10 x86_64インストールのようにコンテナ技術LXD/LXCも使えます。

使えるリポジトリとアプリを増やす

 Raspberry Pi OSに限りませんが、OS内のシステムやパッケージと独立、依存関係をも全て内包するsnapやFlatpakを使うとOSのリポジトリとは別にリポジトリを増やすことができ、その性質上、OSになんら影響を与えることなく、簡単にアプリを検索したり、インストールしたり、アンインストールしたりできるようになります。

 更に同様の仕組みをもち、Raspberry Pi OSに特化したものとしてPi Appsもあります。

 一方、Raspberry Pi OSは、Linuxであり、Windowsアプリを使いたい場合の筆頭は、やはり、Wineでしょうか。

 もちろん、そんなwineもRaspberry Pi OS上で使うことができます。

 Wineは、x86ベースなのでarm|aarchなRaspberry Piで使う場合、これを仮想的に実装してくれるものの1つとしてBox86やBox64があり、git cloneする手もありますが、これらは、Pi-Apps/Botspot / pi-appsにも収録されており、手軽に利用できたりします。

Raspberry Pi 400からスマート家電を操作

 スマートホーム化した我が家の家電やカーテン、照明などは、主にESP32で自作・スマート家電化して、Raspberry Pi 400/Raspberry Pi OSやDebian PC、スマホなどからも操作できるようにしてあります。

 最近買った融通の利かない元からスマート家電な空気清浄機以外は。

 今現在は、自作スマートスピーカーはラズパイもパソコン上の同機能も音声操作だけでなく、パソコン上のPyQt/QtDesigner製パネルからも操作できるようにしてあります。

 自作のWeb操作パネルは、エアコンやテレビなど赤外線リモコン製品は専用リモコンも使える上にESP32でIR送信機を自作して、リモコンのない家電は自作スマートプラグやカーテン、壁スイッチの照明、紐を引くタイプのペンダントライトのようなものは手でも開閉、点灯・消灯できつつ、ESP32にWi-Fi越しに直接アクセスして操作したりもできるようにしています。

 こうした自作パネルは、各種OS上のデスクトップ上やホーム画面から起動することもできるのでとても便利で重宝します。

 基本、ESP32をサーバとして操作パネルからは、それぞれのIPアドレスにアクセスすると各操作パネルが開き、そこから個別に操作する仕組みです。

Raspberry Pi 400にスマートスピーカー

 Raspberry Pi 400/Raspberry Pi OSにスマートスピーカー機能を入れることもでき、スマートホームと化した我が家でも重宝しています。

 Raspberry Pi OSにAmazon AlexaやGoogle Home(Googleアシスタント)をインストールし、使うこともできるようです。

 が、クラウドに抵抗があることもあって自身は、併用することもなく、ローカルで完結するJuliusOpen JTalkをRaspberry Pi 3B+/Raspberry Pi OSに入れ、自作したスマートスピーカーを使っており、同機能をDebian PCやRaspberry Pi 400にも入れて使っています。

Raspberry Pi 400とBluetoothスピーカー

 Raspberry Pi 400にもWi-FiやBluetoothがあるのでBluetoothスピーカーとペアリングして音源を再生することももちろんできます。

Raspberry Pi 400で電話

 Raspberry Pi 400/Raspberry Pi OSに限りませんが、例えば、NTTのONU/光ルーターがあると外線からかかってきた電話や固定電話からの内線・転送をパソコンやスマホで受けることもをできます。

Raspberry Pi 400で電子工作

 Raspberry Pi 400のキーボードに向かって右背面にゴムカバーがあり、これを外すとGPIOピンがあります。

 そのままでは、ジャンパピンも挿しづらいのでアダプタを介してGPIOピンを外出しにすることもできます。

 よって歴代のRaspberry Pi同様に電子工作を楽しむこともできます。

サーバーとしてのRaspberry Pi 400

 なんならRaspberry Pi 400をサーバとして使うこともできます。

パソコンとしてのRaspberry Pi 400

 レビューや冒頭でも述べましたが、なかなかのスペックのRaspberry Pi 400ですから、スペックを超える負荷がかかる、ARMアーキテクチャに対応していないといったことがない限り、少なくともLinuxパソコンとしては、なんでもできます。

 まぁ、Raspberry Pi OSの代わりにWindowsを入れることさえできますが。

 仮想化、コンテナやシステムディスクの差し替えによる別OSの起動、スマートホームや電話での利用については既に述べました。

 自身は、かれこれ15年ほど前のデスクトップパソコンPavilion Slimline s3140jpの構成品HP w1907、19インチ、HDMI-miniHDMI変換アダプタ、HDMI-DVI変換アダプタ、Wi-Fiマウス、液晶内蔵スピーカーもありますが、ダイソー300円USBスピーカー、SSD512GB、自作モニタ台を併用、単独のパソコンとして使っています。

 しかもサブではなく、メインで。

 これまで全く不満も不足もなく、メインで使っていたのは、dynabook B45/B ハードウェア仮想化支援機能VT-x/VT-d対応64bit Intel Celeron 3855UデュアルコアCPU/4GB RAM

 Raspberry Pi 400はARMながらクアッドコアなCPUだけでもこれを上回っているので。

 窮屈で重くストレスが溜まりまくる上にサポート期限が切れると元気なPCでも買い換えさせられるWindowsに辟易してサポート期限切れ3年を残してHDDが壊れたVistaを最後に約9年前、*BSD/Linux/PC-UNIXに完全移行、大いに自由を満喫し始めた自身のパソコンライフが激変したのは言うまでもありません。

 Windowsが要求するスペックを遥かに下回っても十二分に同等以上のOS機能を提供してくれるわけですから、PCスペックが最先端の最上位機種である必要もないわけで、そこそこのスペックでも、よほどのことをしない限り、不足などあるはずもありません。

 デスクトップはLinux Mintの成果物GNOME3系から派生しつつ、GNOME2系のフレーバーが香るCinnamonが好きでRaspberry Pi 400では、MATE、Xfce、LXDE、PIXELではなくても余裕で動作します。

 それにしてもPIXELが軽量・軽快なのは明らかですが。

 ただ、waylandベースのデスクトップを要すWaydroidありきで先日来、なんとなく苦手だったGNOME3系のGNOMEを使うようにしており、拡張機能を駆使して2系っぽくしてみたところ、格段に使いやすくなりました。

 というわけでCinnamonやGNOME2系そのままのMATEを入れてしまいがちな自身は、Cinnamonが一部MATEのアプリを取り入れていることもあり、ベースとしては、Cinnamonと(いうか)MATEのアプリを好んで使っています。

 ただし、PIXEL/LXDEを使う場合、設定についてはデスクトップと密接に関係してくるファイルマネージャについては自ずとPCManFMを使用。

 それ以外のアプリとしては、

 また、他のデスクトップ環境やディストロ謹製

 その他として

 もちろん、まだ出てきていない、例えば以下のような、その他、各種BSD*/PC-UNIX/Linuxコマンドやshell組み込みコマンドは必須

 主に使うスクリプトは、

 主なリポジトリやリポジトリ管理は、

 補完的には、githubなどからダウンロードしてインストールすることもありますが、次のようなリポジトリも

 さっと思いつくのは、このくらいですかね。

 メーラーはClaws Mailですが、これは、Raspberry Pi 2Bサーバ上で、いつだったか、ここ数ヶ月内外で、とうとう壊れたのでRaspberry Pi 3B+サーバ上で共有しています。

 共有という意味では、NASとしてSamba、スキャナはXSane、プリンタはCUPSですが、スキャナやプリンタは、めっきり使わなくなりました。

 サーバという意味では、ストレージの追加・取り外しの柔軟性があるLVMを使っています。

 音楽は、minidlna(ReadyMedia)/mediaTombなどを介してリッピングした曲を、また、YouTube、インターネットラジオ、Radiko含め、もっぱら単独の自作ラズパイ3B+/Julius/Open JTalkスマートスピーカーやノートPC/DebianやRaspberry Pi 400にも入れている同スマートスピーカー機能任せなのでローカルアプリで聴くことはありません。

 julius、open_jtalkによる自作スマートスピーカーでは、mplayer/mpv、制作過程含め、aplay/arecord、amixer/alsamixer/pactl/pacmd、youtube-dl/yt-dlpなどは使っていますけどね。

 ちょっと不安もあり、今は、様々なアカウントとパスワードの組み合わせに基本、脳で、ほとんどアクセスしない、さほど重要でないものはメモで耐えてますが、やはり、完璧にノーミスでいくためには脳みそではなく、パスワード管理アプリも要るんですかね。

 巷では、Raspberry Pi 400の使いみちや活用方法など必要性、できることが気になる人々もいらっしゃるようですが、CPUがIntelじゃないのでIBM PC、いわゆるPCではない、とは言え、PCの和訳の略語ではありますが、素直にパソコンと考えれば良いでしょう。

 自身は、元々、IoT含め、いろいろ試してみるのに性能的にRaspberry Pi 4B 4GBか8GBが欲しいと思った時、世界的に超品薄で入手できないことから悩んだ挙句、我慢できず、ついつい在庫のあったRaspberry Pi 400を買うに至りました。

 ですが、実際、手にしてみると、やはりキーボードに内蔵されているからなのか、パソコン以外の用途で試してみようという気にはならなくなったというか、何を考えるまでもなく、自ずとパソコンとして使おうとしか思えなくなりました。

 それに現実問題として液晶ディスプレイを伴ったパソコンとして使っていると接続するケーブル類で、ある種、キーボード(ラズパイ400)は液晶に向かってある程度、固定されたようなもので取り回しの自由度を高くするというのは無理があるでしょう。

 そんな中、キーボード背面向かって右側にあるGPIOのゴムカバーを外して、少し奥まったところにピンが横向きというか、奥向きに並んでおり、ケーブル類がなかったとしてGPIOヘッダを目視できる位置にキーボードをひっくり返せたとしても、そのままではジャンパを狙い通りのピンに挿すのは難しい。

 ならばと40ピンまるごと挿してGPIOヘッダを外出しにするGPIOアダプタを用意して介すにしてもモニターアームを使うならまだしも、モニタ台があってすらキーボード奥にそのスペースを確保するというのは結構、厳しいですしね。

 ヘッドレスなら別ですが、せっかく、キーボードがあるのにヘッドレスというのも微妙。

 モニターアームは救世主たり得ますが、モニターアーム自体、高さ調整のみの固定タイプですらデスク天板周囲にある程度の、前後左右可動式なら尚更、充分なスペース確保が必要となるでしょう。

 とは言え、自身のケースだと自作液晶ディスプレイ台に載せたこともあり、ちょうど、GPIOヘッダ部後方にはGPIOアダプタを置く程度のスペースはありますけどね。

 さておき、自身の場合、Pi 400が届いて使う前までは、3B+より超パワーアップしているとは言え、そこはラズパイ、せいぜいサブパソコンくらいにしか考えていませんでした。

 が、前述の通り、今では、ARMとIntel、CPUメーカーは異なるとは言え、クロック周波数もコア数も上、流用したモニタが19インチということもあり、すっかり、Raspberry Pi 400がメイン、15インチのノートPC dynabookがサブになってます。

備考

 Raspberry Pi 400は、RAM容量は同じながら、CPUは、倍というか、メインのラップトップより2コア多く、とりあえず、USBメモリでやりましたが、3B+のSSDと差し替えるか、追加で買うかは別としてSSDにするつもり(A-DATA SSD 512GB購入・到着)、となるとスペック的には、サブどころか、メインの様相。

 ちなみに、Webカメラ検証時、USBメモリの方は、デスクトップ環境なしの素のまま、何も追加パッケージを入れていなかったので3B+で使っているSSDに挿し替えて検証しました。

 が、そこで、ちょっと気になったのが、Raspberry Pi 400においてUSBメモリでは当然、当たり前にネットワークにつながった一方、気づけば、臨時でつないだSSDはeth0さえIPが配布されていませんでした

 これってハードウェアに影響されるんでしたっけ?そもそもそういうもの?32bitと64bitとカーネルが違うと起こり得ること?

 3B+にUSBメモリに挿し替えて起動したら、あっさり、IPも振られましたが。

 え!?一方、戻したSSDの方は、3B+につないでも起動しない...なぜ!?

 GPartedでシステムパーティションを[パーティション] => [チェック](修復)後、つないだら、あっさり、起動しましたが。

 ハードウェアが変わるとシステムパーティションに何か書き込むんでしたっけ?

 使用したUSBメモリがGUIに全く対応できなかったので3B+用のSSDにImagerでデスクトップ付きイメージを焼き、起動してみたところ、チラッ、チラッと画面表示されるのが、不具合か?と思ったらブート時の表示がでないだけで、ちゃんとログイン画面までいきました、いやオートログインか。

 Pi 400のせいではないのですが、唯一困る?戸惑う?ことと言えば、テンキーありのノートPC、テンキーなしのワイヤレス英語キーボードと同じくテンキーなしのPi 400の83型日本語キーボード、おそらく全てキーピッチが異なるので特に連チャンで次々と違うキーボードで入力をするような状況になると、それぞれで盛大にタイプミスが発生すること...。

2022/10/18

 先日、環境がおかしくなったからか、それにしても毎日のように使っているのに、ここにきて、とあるアプリの起動画面上の日本語が文字化けしていることに気づき、日本語フォントとしてfonts-ipafont-gothicとfonts-ipafont-minchoを入れることで文字化けが解消しました。

2022/10/22

 ノートPC dynabook B45/B Debian bullseyeに接続していたストレージ用2TB HDD/USB 3 HDDケースをRaspberry Pi 400パソコンにもってきました。

 併せてFileZillaによるサーバへのFTPアップロードはもちろん、ラズパイ2BサーバのストレージへのrsyncによるバックアップもRaspberry Pi 400パソコンから行うことにしました。

 これで完全にRaspberry Pi 400(CPU ARM cortex-A72クアッドコア/RAM 4GB/SSD 512GB)がメイン、ノートPC dynabook B45/B Debian(CPU Intel Celeron Core2/RAM 4GB/SSD 256GB)はサブとなりました。

2022/10/29

 つい先日、ノートPCから持ってきたHDD 2TBに異音が生じ、容量的には十分間に合いそうだったので昨日買って届いたHDD 1TBUSB 3 3.5インチHDDケースにデータを入れ替え、幸い被害もなさ気で無事換装できました。

 ノートPC付属で先代ノートPCのSSDに差し替えたため一度も使っていなかったWindows 10インストーラ入りHDD 500GBで代用したり、SSD追加して他で使ってもいいかなと一緒に買って届いたUSB 3.0 2.5インチSSD/HDDケースは、ラズパイ400とは相性がよろしくないっぽいので他で使うことにしました。

 また、Raspberry Pi 3B+パソコンから液晶ディスプレイHP w1907をRaspberry Pi 400パソコンで引き継いだときには、両端オスのVGAケーブル+VGA-HDMIオスケーブル変換アダプタ、400に接続すべくダイソーのHDMIメス-microHDMIオス変換アダプタを追加して使っていたのですが、接触不良なのか、ケーブルがずれたりした時だと思いますが、時折、一瞬電源が落ちたようにチラツキが気になっていました。

 そこでこのディスプレイにもう1つあるDVI-Dコネクタ用にDVI-Dコネクタ-HDMIオス変換アダプタと手持ちでダイソーの両端オスのHDMIケーブルとHDMIメス-microHDMIオス変換アダプタで接続中、今のところ順調です。

2022/11/03

 VoIP SIPソフトフォンといえば、Linphone、Raspberry Pi 3B+では手こずりながらも使えたものの、dynabookやAndroidスマホMotorola moto g8 Power Liteと試してみたところ、ラズパイ400では余裕でした。

2022/11/17

 他はパーフェクトと言ってよさげなラズパイ400、今後もお気に入りでメインとして使うつもりではいますが、唯一、USB周りが弱いようです。

 USB 2.0/USB 3.0共にディスクの状態をGPartedで確認すべく、バスパワー2.5インチケースに入れたSSDで禁断のアンマウントしないままの挿抜で不安定になったり、同じくバスパワー2.5インチ SSD間のddでは何度やってみてもフリーズしたり。

 アンマウントしないでUSBを挿抜するのはタブー中のタブーなので、そうしないように気をつければ良いわけですが。

 ddについては、USB 3.0 1ポートはラズパイ400自身のSSDに使うので、USB 2.0とUSB 3.0で、また、バスパワーのUSB 3.0ハブで共にUSB 3.0で試しても同様。

 尤もセルフパワーのUSBハブを使えば、だいぶ違ってくるかなとは思いますが。

 ただ、dynabook B45/Bの方では、SCSI内蔵SSD-USB 3.0バスパワーケース入りSSD間でも、2ポートあるUSB 3.0間でも、同じく2ポートあるUSB 2.0間やUSB 2.0/USB 3.0ポート間で同様のことをしても、すんなりこなすので...。

 というか、Raspberry Pi 400でもACアダプタは5V/3Aの15W、ノートPCのACアダプタは、50〜60Wですから、その影響もあるのでしょうが。

 何れにせよ、dynabook B45/B Debian amd64は、arm64からのQEMUによるCPUエミュレートでは厳しいため、x86系の仮想化とか、HDDやSSD間のddとか考えると、サブと言うより、なくてはならない強力な助っ人的な存在ですかね。

 Raspberry Pi 400をメインとはしていますが、自身の使い方においては、amd64(x86_64)マシンもあってのラズパイ400というところ。

2022/11/26

 稼働中の自作スマートカーテン用マイコンESP32の調子がイマイチなので改めてプログラムをアップロードしようとしたら、OTAでできたりできなかったり、USBつないだら、かえってできなかったりという事象に遭遇。

 Arduino IDEのシリアルポートとにらめっこしてみたら、ArduinoボードやESP12系ESP8266だと何の問題もないのにESP32をつなぐと一瞬、/dev/ttyUSB0が認識されるも即落ちして次の瞬間には認識されなくなっていることが判明。

 ちなみに関係ありませんが、Raspberry Pi 400では、HDDかなにか他のUSBも/devと紐付けられるようでArduino IDEを起動すると最初から/dev/ttyAMA0が認識されていて、当初気づかず、ここにアップロードしようとしてエラーになる(当たり前な)状況に...後で気づいてポカーンとしたのは内緒。

 話を戻すと、ん?Armだから?とdynabookにArduino IDEを入れて試してみるとESP32でも正常に/dev/ttyUSB0が認識され続けていました。

 もしかしてUSBシリアルドライバ?ということでls /lib/modules/`uname -r`/kernel/drivers/usb/serialしてみるとcp210x.ko.xz、ch341.ko.xz、ftdi_sio.ko.xzなどがあり、ESP32のcp210xもある。

 そうなるとArm(arm64やarmhf)とUSBシリアルドライバの間に何かある?ということで、いろいろキーワードを入れても日本語情報はなさ気、英語をキーに探るも情報がないと思ったら、関連キーワードにあった「ubuntu ttyusb 認識しない」のトップにれっきとした日本語サイトUbuntu 22.04 で USB-シリアル (/dev/ttyUSB0) が認識されない問題の対応があってドンピシャ。

 Orcaとも関連するbrlttyパッケージの影響とのこと、今回は、急いでいたこともあってこれをautoremoveしましたが、削除しない方法もあるとのこと。

 おかげさまで見事解決しました。

 探すキーワードにもよるのでしょうが、以前は、Arch Linux、最近は、zenn.devに結構な頻度で助けられることが多くなっている気がします。

 当初、zenn.devは個人のサイトだと思い込んでいましたが、いくつか閲覧する内、文体が異なるなと思い、よく見てみると多くの方々の寄稿によるものと気づきました。

 と思ったら、今度は、ESP32ボードがご機嫌斜めになったらしく、とりあえず、お気に召さなかったらしき、attachInterruptのロジックを外したところ快調・快適に。

2023/05/08

 いつしか、Raspberry Pi 400において各種デスクトップを切り替えられなくなり、PIXEL(LXDE-pi)一択になってしまったのですが、よくわからなっかったので放置していました。

 が、サブマシンdynabookのDebianにWaydroid(Linux PC上で完全なAndroidを高速起動かつ、快適に使えるアプリ)を入れたら超快適、本来の目的は達成できなかったものの、arm/arm64ホストにも対応とのことだったため、Raspberry Pi 400でもいけるよねと入れてみることに。

 そのWaydroidは、Xorgではなく、Waylandベースのデスクトップ環境でないと実行できず、今、一択のPIXELでは使えないので、ここにきてディスプレイマネージャ|ログインマネージャをなんとかしてみることに。

 しかし、なぜか、lightdmはインストールできるもsudo dpkg-reconfigureしても切り替わらない様子、GNOMEはインストール済みなはずのgdm3、KDE未インストールの中、kdmはインストールできない...、xdmじゃ、いかにもXorg専用っぽくてダメっぽいし、あとはlxdmとslimくらいしか他に知らないけど...。

 そこで探してみたら、XorgとWaylandウィンドウに対応のSDDM/Simple Desktop Display Managerなるものがあることが判明、インストールして再起動してみたら、見事、sddmが起動しました。

 [GNOME]と[GNOME on Xorg]があれば、Wayland対応は[GNOME](ですが、なぜか別途[GNOME Wayland]もある...)、加えてなんと[Raspberry Pi OS on Wayland]もあり、Waylandベースが2つ使えるように。

 と思ったら、GNOMEは、Waylandベースに限らず、Xorgの方も起動失敗、当初使えたかに思えた[Raspberry Pi OS on Wayland]もメニューは開くもメニュー内のアプリもランチャ内のアプリも起動できず、[シャットダウン][リブート][ログアウト]のポップアップは出るもログアウトできなかったりといった不具合が。

 一方、Xorgベースの[Cinnamon]、[Cinnamon(Software rendering)]、[LXDE]、[Openbox]、[Raspberry Pi OS X]は正常。

 ところでWaydroidのインストールも完了、初期化もできて、最初使えていた[Raspberry Pi OS on Wayland]でセッションを開始しようとすると/dev/binderがdeadだよと警告が表示され、起動できず、どうやらpsi=1というカーネルパラメータを追加する必要がある模様。

 ただ、cmdline.txtに追記するだけではダメで自前でカーネルをビルドするしか手はなさ気。

 もしかするとGNOMEもRaspberry Pi OS on Waylandも、このカーネルパラメータ追加で改善するのかも?

 でも、いっときとは言え、[Raspberry Pi OS on Wayland]も使えていたことからすると、やはり、原因は別なんでしょうね...。

 Xorg版GNOMEだけでも直しておこうとsudo dpkg -P --force-remove-reinstreq gdm3してみた結果、rpi-wayland、raspberrypi-ui-mods、mutter、libmutter-7-0の順にsudo dpkg -P --force-remove-reinstreqすることでクリア。

 ただ、試しにsudo dpkg -P --force-remove-reinstreq task-gnome-desktopしてみるとgnome-session-noshell、gnome-session-commonの順に同コマンドで依存関係を解消する必要があり、apt install task-gnome-desktopできるようになり、大量にインストールされました。

 結果、入っていたかに思われたGNOMEパッケージが不十分だったことが、Xorg版が起動しなかった原因で、インストール後は、当然、起動するようになりました。

 と思いきや、Xorg版のみならず、Wayland版GNOMEも起動できるようになり、加えて単なる[GNOME]は、[GNOME Classic]に変わり、懐かしのGNOME2系風のGNOMEも起動できるようになりました。

 sddmのおかげで、ここまでこれたものの、GNOMEをインストールした際、なんとなく、ディスプレイマネージャはgdm3に替えました。

 それにしてもrpi-wayland(Wayland版PIXELデスクトップ)やraspberrypi-ui-mods(PIXELデスクトップ)が、GNOMEと干渉していたとは...。

 そのPIXELについては、apt install raspberrypi-ui-modsしても「そのパッケージはないけど、raspberrypi-sys-modsが代わりになる」旨、表示されるのみでマシン再起動後もログイン画面のリストにはなく、rpi-waylandはリポジトリにないと言われインストールできず。

 そう言えば、前にPIXEL復活させたことがあったよねと思ったら、以前はraspberrypi-ui-modsをインストールして復活してますが、今は代替できてるよと言いつつ、ダメっぽいと。

 というわけでPIXEL縛りはなくなったというかPIXELはXorg版、Wayland版ともなくなったものの、GNOME Xorgばかりか、ClassicとWayland版も起動できるようになり、Cinnamon、LXDE、Openboxもありますし、とりあえず、カーネルはさておいちゃおっかなっと。

2023/05/14

 やっぱり、さておくのはやめ、Androidと戯れるでも言及したようにオプションを設定、カーネルをビルドしてRaspberry Pi 400にWaydroidをインストール、使えるようにしてみました。

2023/12/10
HDMIケーブル 2.0 2m AliExpress/Digitaling Store 2023/12/10到着分

 AliExpressのセールで買ったHDMIケーブル、動作確認に代々使っていて今は、ラズパイ400で使用の解像度1440x900のディスプレイのものと替えてみたところ、デスクトップの様子が微妙に変わった気がしました。

 調べてみると解像度1440x900の選択肢がなくなり、1368x768となってしまい、原因は、これに変わったからで、アスペクト比は元々16:9とばかり思っていた前者は実は16:10らしく、後者は16:9とのこと。

 以前、解像度問題に遭遇したの際には、xrandrやtvserviceコマンドを使って修復したのですが、どうやらDebian bullseyeからは、ディスプレイ関連はKMSに移行したとかでBookwormな今、vc4-kms-v3dではtvserviceは使えない旨。

 この指定は、/boot/config.txtでできるのでコメントアウトもできるのですが、そうすると、なぜか、ラズパイも起動しない模様で液晶も反応なし、以前、当該ディスプレイ用に設定したこともあるhdmi_groupやhdmi_mode、更に従前の推奨解像度1440x900をframebuffer_widthやframebuffer_heightに設定して再起動しても変わらず。

 いよいよ本格的にwaylandに移行し始めたり、gnomeなんちゃらで設定画面に統合されたりで[ディスプレイ]を開くことができるXorgベースのCinnamonで確認してみると[不明なディスプレイ HDMI-2]とかになっててグレーアウトし、ディスプレイ自体は、1台しかつないでないのでなんですが、他に変更もできない状態。

 [ディスプレイ]上でも解像度の変更はできますが、やはり、1368x768が最大、ただ、アスペクト比16:10の唯一の選択肢1280x800にするとブラウザやFileZillaの見た目も元とだいぶ近くなり、16:9の1368x768より明らかに見やすくはなりますが、違和感は残る...。

 HDMIケーブルの接続でシステムの設定を変更されてしまうことなんてあるのか?と思ったら、どうやらHDMIケーブルはどんな制御信号を送っているのか悪意ある「BadHDMI」を見分けるために知っておくことによればあるっぽい、悪意云々はさておき、それはそれとして、どうやったら元に戻るのか?

 慣れれば良いんでしょうが、なかなか...。

 修復しようにもKMSには、libdrm-tests、その中にmodetestなるものもあるようなのですが、manがなく、-h/--helpを見てもさっぱり、検索しても情報が少なくどうしたものか...。

2023/12/15

 定かではないのですが、ここ2〜3ヶ月ですかね、先の解像度問題以外に不可解なことがいくつか起き、にわかに原因がわからず、ほとんど放置していることがあります。

 1つは、確か、もっと前からですが、起動時に真っ黒い背景でラズベリーのアイコンのある画面が表示され、27秒ほど経過するまでブートプロセスに入らなくなったこと(システムのSSDをfsck、GPartedによるパーティションチェックで修復しても同様)...。

 1つは、内蔵のBlutoothが消滅したこと。

 GNOMEプロパティパネル?からBluetoothタブを見ても「Bluetoothが見つかりませんでした Bluetoothを使用するにはドングルを接続してください。」といった旨が、Bluezのbluetoothctlでは[scan on]しても[No default controller available]といったメッセージが表示されビルトインBluetoothが行方不明に...。

 そんな中、別件で買ったばかりで手持ちがあり、既にOrange Pi Zero 3で機能することが確認できているUSB Bluetoothドングルについては、Raspberry Piにおいても本来必要のないはずの手順を踏むことにより、結果としてこれらに見舞われることなく機能することは確認できました。

 尚、本来必要でないはずの手順とは、Bluezの最新版をgitで持ってきてインストール、更にここの手順に沿ってでファームウェアrtl8761b_configとrtl8761b_fwをダウンロード、それぞれ拡張子.binを付けて/usr/lib/firmware/rtl_bt/にコピー、rtl8761b_fw.binからrtl8761bu_fw.binにシムリンク。

 前者については、以前からバージョンによって時々あったようで、より前のバージョンのBluezを入れて対処していたケースはあった模様。

 後者については、リンク先が参照しているネタ元は2020年の情報なので今となっては、ファームウェアがより新しくなっている可能性もある?

 そんな現在でも内蔵Bluetoothはどこへやら、帰ってこない状況。

 内蔵Bluetoothよりはノイズ改善が見られるかと思われたUSB-BT50LEですが、ラズパイ400で使う限りにおいては、少しマシではありつつも、あまり変わらず、加えて自分の身体が電波障害になっているのか、窓際に向かって部屋の右の角にデスクがあり、操作時向かって右側コーナーにあるラズパイ400ではノイズがある一方、他の部屋に通ずる方の左側のdynabookではノイズがない状態。

 配置を変えない限り、内蔵、USBドングル関わらず、Bluetooth向きの場所ではなさ気なラズパイ400ではなく、Bluetoothを使うならdynabook発信で使うので良いですけどね。

 更なる1つは、気づけば、以前と同じように、いつの間にか、GNOMEデスクトップの依存関係のある多くのパッケージが消失してしまったこと(ただ、それでも、なぜかXorg系GNOMEは起動した)。

 1つは、Wayland系のデスクトップが起動しなくなったこと(ディスプレイマネージャをssdmとしても前述のように不足したGNOMEデスクトップパッケージをインストールしても変わらず)。

 他に再設定したものの、設定済みだったGNOME拡張機能がリセットされたこともありました。

 また、起動時にキーボードの[Num Lock]が有効になるようになり、面倒、いろいろ方法はある模様も、いつの間にかsetledsやnumlockxなる見慣れないコマンドがインストールされており、これらで、それぞれ-num/+namu、on/offなどができることがわかり、~/.profileだと全く、~/.xinitrcだとデスクトップ起動中に一瞬OFFになるも、再度、ONになり、ダメだったので~/.config/autostart/にnumlockx用の.desktopファイルを作成し、[EXEC=numlockx off]として対処中。

 あと、[Fcitx5の設定]で[キーボード - 日本語]より[Mozc]が上にあり、アルファベット半角入力ではなく、カーソルの移動時など何かと全角/日本語入力になり、迷惑だったのですが、自身が、これら2つを入れて設定する際は常にそうしているように[キーボード - 日本語]を上に移動することで[半角/全角]キーなどを押さない限り、変換なしの半角入力になり、解消しました。

 勝手に変わってると思われる現象や不具合などのいくつかは、アップデート&アップグレード時に起きるのですかね?(そんなのがあるのかは知りませんが、いたずらウイルスとかじゃなければ。)

 今、思い出せるのは、このくらい。

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